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君の名は


ぼくは意外な全開にすごく慌ててぶるぶる震えるだけだ。


どうしよう?

どうするんだ!


ペルは悲鳴を上げて「助けて」って叫んだが、続々出る中隊の本隊は10人を越える数だった。やつらはぼくたちが隠しているどころを気づいて、ぼくたちにわざとぺルを「拷問」する光景を見せた。


「リエンチョウが言った!あんたら昨日の女付きパーティだな?降伏したらこのやつは命だけは助けてやる!」

「こっちには食糧があるんだ!いい条件じゃないが?女を無事に渡したらあんたたちも「リエン」の一員になるんだ!」


やつらはナイフでぺルの手や腹を突き立てた。ぺルは激しい苦痛で悲鳴さえ上げなかった。


「無駄な抵抗はやめろ!おめらの中に「銃」を持っているやつがいるだともう分かっている!リエンチョウは君と話がしたいだとおっしゃった!」


中隊長がぼくと?


あ、銃を持っているから、これで酒呑童子を攻撃するつもりか?くっそ!こいつらは完全に狂ってる!

そして、ハスタが震える声でぼくの耳に囁いた。


「どーちゃん。彼を殺してください。」


ぼくは一瞬ぼくが聞いた事を疑心した。え?何を?


「ぺルを殺してください。」


彼女はぼくに頭を下げた。


「あんた、なにを言っているのか分かっている?」

「中隊は食糧の問題で人質は取らない。ぺルは拷問を耐えられずにショックで死ぬはずよ。見て。彼

は腕の動脈をやられたよ。どうぜ、死ぬのなら楽にして・・・。」


ハスタはぼくの手でぺルを殺せって言っている。本当に彼女が言った事だとは考えられない非情で冷静な判断だ。


中隊のやつらはハスタとももりんを無事に確報するためにぺルに拷問を続けてやった。太股や腕を刺されてぺルは「羊」見たいに悲しく悲鳴を上げるだけだった。ハスタがいう通りだ。降伏してもぺルは殺される。


しかし、ぼくは鳴いてるぺルの顔が、昔のぼくの姿に重なって見える。あの時のぼくも「誰か」の助けが欲しかっただろう。ああゆうに鳴いて絶望したんだろう。


ペルに手を伸ばして彼を助けたい。死ぬのは決まっているけど、ぺルが死ぬ姿を見たくない。

ぺルは一瞬の油断でこうなった。


その油断もただ仲間の危険を分担するために勝手に出た責任しかない。そんな彼を仲間が殺す?こんな非情な事がどこにある!


彼は昨日の戦闘では臆病だったけど、そんな自分を反省して必死で努力した!勇気を出した!


けど、仕方ない。

ぺルを救う事は不可能だ。


救う事ができるだと言っても彼は相当な量の血を流した。ここに応急キットがあっても救うことは不可能だ。


最初からぼくに選択権なんかいない。


この中で目覚めた以来、この瞬間が一番つらいんだ。喉が乾いても腹が減ってもこの瞬間ほど苦しくはなかった。


「ぺるうう!あんたが好きな食べ物は何だ!」


中隊の大声は一瞬消えて、ぺルの声が余計によく聞こえた。


「隊長!ぼくはラーメンと焼きそばが。こぼん、そして今はオレンジジュースが飲みたいよ!」


ぺルもぼくが何故こんな物を問うのが直感したようだ。ぺルは涙を零してぼくに笑った。


「あんた好きな女の子とかは!」

「いるよ!同じクラスの・・。こぼん、吉孝さんを、彼女にろくに話も・・・。」

「ああ、それは残念だったな!」

「へえ、隊長。まったくその・・。その通りですよ。」

「ぺル!あなたの名前はなんですか!」


ぼくの声も完全に震えている。自転車チューブに矢を付けてチューブを引っ張った。


「ぼくの名前は谷村一朗!横浜の港区・・・。」

ぺルはバカみたいにぼくを向かって笑った。自分を殺すだと分かっているのに、ぼくに向かって明るく笑っている。


バカ!バカ!


中隊やつらが何が起るか気づいた後、もうぼくの手から矢が離れてぺルの喉を貫通した。

矢はぺルの脛動脈を切って血を分水ように吐き出せた。ぺルは満足したように目を閉じて笑っているまま死んだ。


ペルに幸運だったのは、ぼくが放した矢が彼を即死させた事だ。ハスタが言ったようにぺルを、いや、谷村一朗君を苦痛なしに殺した。


ぼくの弓道修練がありがたい。


谷村!またな!


あっちで見ろ!


ぼくはきっと!きっと!


「この小癪な野郎!仲間を殺すとは!」


ぼくたちにはぺルの死を弔う時間さえない。やつらは人質がなくなった瞬間外に出てすぐこちらに攻撃をかけた。


「くっそ!昨日のやつらだ!何人が犠牲してもかまわん!」

「やつらを追え!中隊長の命令だ!銃を持ったやつと女の子を確報しろ!」

「臭いだ!シャンプの臭いを追うのだ!狭いどころだから臭いが残っている!」


あ!中隊長に近接した時だ!あの時、中隊長はハスタの体臭を嗅ぎ付けて部下に指示した!バカな! そんなどころでミスをしたとは!

ハスタは自分のせいでぺルが死んだと気づいてビックリした。くっそ、さっき中隊長が部下に囁いたのが「シャンプの臭い」のことか!

ぼくはハスタと一緒にいたから彼女の体臭なんか全然気づいてなかった。


「ハスタ!自分をせめるのは後でもできる!走れ!逃げるんだ!」

「分かったわ!ももりん!」


今度はハスタが先頭になってぼくらは寄り道に走り続けた。


谷村一朗。


絶対忘れない!ぼくは彼の名前を心に刻んだ。ぼくの復讐が終わったらぼくがやるべき事はその名前と死を彼の家族と、谷村が告白出来なかった彼女に伝える事だろう。


名前を伝える。


ハスタは始めて合った時もぼくの本名を問っただろう。名前もなくアイディのニックネームで呼ばれて死ぬのは悲惨すぎる。ぼくは完全にハスタの気持を理解した。


彼女にぼくの本名を伝えて欲しい。


けれど、今は走るのも背一杯でそんな暇なんかない!


ハスタはいい案内人だった。我らは複雑なパイプを「ジャングル」をあちらこちら入ったり出たりして中隊のやつらから逃げた。巨大なパイプの後ろで道があるとはな。ここは迷路が重なった巨大な迷路だった。


中隊はそれなりに必死になって我らを追ったが、すぐパイプのジャングルで我らの姿を失った。


「怎么了!岂能没有赶上他们!你们全部疯狂了吗!」

「对不起!」

「不必说对不起!不能捉捕枪的家伙的话,你们的命也没有了!」


分からない中国語の声が聞こえてやつらは鼻をヒクヒクさせてハスタの体臭を探した。シャンプってこんなにやっかいな物だったけ?


しかし、ハスタがぼくを導いたどころも切妙だった。我らが今度隠してしいるどころはカビとコケがある湿ったどころだった。


ここに隠していたら臭いのせいでばれる可能性はない。中隊のやつらは我らを探すために、わざとパイプを叩いてカン-カン-音を出した。そのカン-という音はぼくの肌を直接に叩くように響いた。ハスタもももりんもすごくぶるぶる震えていて、ぼくにも彼女たちの恐怖が伝えてくる。


中隊のやつらはどんどん我らから遠くになって、一安心する時、中隊のやつらは意外なカードを出した。


「おおい!銃を持つ兄さん!君と話したい事がある!中隊長がおっしゃった!協商しよう!」


話たい事?あの中隊長がぼくと何の話したいことがある?ワナだろうこの野郎!ぼくはソ連軍の帽子を被っているやつを思い出した。


あのやつは部下たちとは違う雰囲気だった。酒呑童子と似たような空気がやつにはある。


猛獣。


中隊長は形は違うけど同じような猛獣だ。そして、あの猛獣が何のためにぼくと協商なんかする?


ワナだ。


しかし、心のどこかではやつらの話に耳を傾いている。ハスタはまたぼくの手を握って首を横に振った。


「本論だけ言う!銃を持つ兄さん!あんた特等席だろう!」


特等席。まさか、その言葉がここで出で来るとは思わなかった。ぼくの動きを感じてハスタはまたぼ

くの掌に何かを書いた。


揺さぶり。

ぼくもそうだと思っている。


「中隊長がおっしゃった!銃を持つ兄さん!特等席に疑問があっただろう。悪くはしない!投降しろ!特等席について説明してあげるから!」


これが揺さぶりならこれほど魅力的なものはなかった。「えびす」も特等席に付いて中隊長なら分かるかも知らないだと言ってぼくも「特等席」にずっと疑問を持っていた。


確かにぼくが出発したどころはとても有利だった。氷と雪の形態だが、水も一杯あったし。老かにあった巨大な赤い矢印はあの特等席の部屋には繋がっていない。つまり、あの冷凍庫は新人狩りから安全などころだった。


「おい!兄さん、あんたも分かっているだろう!自分も分からない事があるだと!」


あの誘いはどんな誘惑より恐ろしい。もちろん、ぼくがここにいる理由は太田と関係ある。多分この銃もやつを殺すためにぼくに与えたものだろう。そう、ぼくは太田の刺客としてこの中に入られたようだ。


しかし、それが全部なのか?


太田を殺すのはぼくにはまさに夢なんだけど、そんな物のために「主催側」が親切に武器とか太田と櫻井まで準備したとはちょっとおかしい。


大体、こんな狂ったゲームを考えたやつらが「あ、そうですか?あんた、森田ゆうが太田を殺すだけが正義なんですか?正義のためにわらわれも協力しましょう」ってあり得ない。


特等席。


なんか、単語の「ニュアンス」がおかしい。あやしいすぎる。


ぼくに与えられたアイディと武器は特等席だと呼ばれるほどの物ではない。もちろん、石斧とかを持

っている原始人たちと比べたらぼくが持っている「銃」とても有利なウェポンだろう。


しかし、ただ銃の存在のためにぼくが特等席に?太田を一撃で殺す事が出来るので?


ふっと、ぼくはまた自分が忘れて残してきた「アイテム」を思い出した。そして、なんか分からないけどその「アイテム」こそ全ての疑問を解消する物だろう。きっとウェポンとアイテムを区分して用意したのも理由があるからだ。


このゲームの主催側は赤い線でアイテムとウェポンにたどり着くように出馬器の中を設計した。幼稚園に行く子供に「忘れ物はない?」だと問うお母さん見たいにその赤い線を気づいたらバカでもウェポンとアイテムを手にいれるんだ。


しかし、ぼくはそのバカとか幼稚園生の以下だ。けど今さらここで上に戻る方法もないはずだ。

そう考えたらもっと中隊長しか知らない情報が気になる。昨日、廃虚の戦闘のあと、中隊長は中国語でなんかを喋ったのはぼくもじゃんと記憶している。


中隊長の話になんかある!くっそ、ぼくが中国語をしったら・・・・あ。


ぼくはふとハスタを見つめた。彼女もあの場所にあった!中隊長の話を彼女も聞いた!彼女は中国語が上手だとぼくに隠していたが、さっき中隊長の話を盗み聞きする時、やつらの話の全てを聞き取った。ぼくは彼女のみみにすぐ囁いた。


「ハスタ、あんたも聞いただろう。」

「な、なによ。」

「特等席の事。いや、あんたは再参加者だから、以前のゲームでも聞いた事があるだろう。」


ハスタの顔は実に複雑になった。そして、意外な事実で驚いたのはももりんだった。


「ねえさん。再参加って?」


あ、ぼくのバカ。ももりんは目が大きくなって身を震えた。ハスタはもっと複雑な顔になってももりんとぼくを見つめた。


「姉さんもアイディが目的だったなの?」

「違うよ。私がここに入ったのは・・・。」


ももりんは一度裏切りの現場に目撃した。「秀平さん」が裏切って危険になったのはだった何時間前だった。


「ももりん。違う。あんたが何を考えているのが分かっている。私は。」

「なら、なぜここに戻って来たの?再参加?そんなの恐ろしい!」


ももりんの話声はどんどん大きくなった。くっそ!

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