殺人ゲーム
DOWN。
ダウン。
「え?何? 降りる?」
訳が分からない。ぼくは矢印と赤い線を見ながらちょっとボンヤリとそれを見つめた。
ここに塗られている赤い線。
包丁で刺された屍体。
これがテレビ局のとっきり番組ならきっと大ヒットするんだろう。しかし、もはや「とっきり」ではあり得ないだと感じている。
ぼくは芸能人もないし、ぼくなんかとっきりを撮影して何の意味があるんだよ?もちろん、一般人を狙ったとっきり番組もけっこうあるが、問題はこのやり方だ。
例え、テレビ局だと言ってもこれは立派な拉致ではないか?法律はよく知らないが、それ絶対に後で問題になるだろう。関係者がいろんな訴訟に巻き込んでも全然おかしくない設定じゃないが?
そしてとっきり撮影だとしたら、ぼくのパーツはそろそろ終わる時間だ。一般人狙いのとっきりって大体ビックリする反応を集めて、より多く人の反応と集めて送るのが一般的だ。
どこの馬の骨が牛の骨が分からないぼく見たいに一般人を長く撮影してもなんの興味があるんだ。時間無駄だろう。
ここ、無駄に金を撒いた場所もそうだ。ぼくの目の前の金庫の扉ってこれはただのとっきりの撮影じゃなく、現実だと言っているようだ。
ぼくは震えるながら回りをもう一度観察した。
あら?また赤い線?
一瞬、恐怖より好奇心が盛り上がった。一体線の一部を被っている雪の下に隠くされていた。そう、もう一つの赤い線がある。
ぼくは我知らずに雪を払ってその線を追い掛けた。果然、雪の下にぼくを導いてように線は壁のそこで止まった。
「W...」
ダウンって書いているようにここにも何かが英語で書いている。ぼくはその英語をゆっくりと読んだ。
WEAPON。
ウェポン。
武器。ぶき?。その文字の下には映画やYOUTUBEの動画サイトで見覚えがある物が雪の上にじゃんと置いている。
「拳銃だと? こ、これ冗談じゃないよ。」
拳銃はスライドが後ろにしたまま、雪に置いている。模型? 銃口はよりによってぼくを向けているので、ぼくからはその中が良く見えた。
いや、銃口を見たらこれは「モデルガン」は絶対ない。実銃には「鋼線」っていう物が銃口に彫っている。この銃も同じだ。つまりこの銃は本物って事さ。
ぼくは不意に後ろを見回した。
屍体と拳銃。
この二つはきっと関係がある。二つとも模型でもないし本物である。
一旦、日本は銃器自由国家ではないので、ほとんどの国民には銃と縁がない。ぼくだってYOUTUBEとかの色んな動画サイトで散々銃を撃つ動画などを見ただけだ。実銃を見るのは今がはじめてだ。ぼくの頭がこれは「やばい」だと言っているようだ。
「偶然じゃない。この銃は意図的にここに置いた。この屍体だちも何らかの理由でここにいる。あ!その屍体!」
一番目の屍体! 確かにあの屍体の前頭に変な穴があったよな!あれは銃傷で間違いない!ぼくは法律医学とかは全然知らないが、この実銃を見たらそう考えるしかない。
しかし、それが銃傷だとしても問題がある。ならば何故ぼくを生かせたのかよ? あの人を殺してぼくは、なぜぼく生きたままここに置いたのかよ?ぼくは直感的に赤い線を振り向いた。
何より「ウェポン」って書いている文字と不気味な赤い線が一番おかしい。
何でこんなに殺風景なのにこういうどころは親切なんだ。まるでこの赤い線はウェポンをウッカリしてやり過ごした時、「あ!お客さん忘れ物ですよ!」って言っていると同じじゃないか?
まさか、ぼくがここに屍体といっしょに置かれたのも、この線と関係あるのか?
ぼくだって雪もせいでここに銃がある事を気づかないたままやり過ごそうとした。これって何という親切さだ。そして、そんなにぼくを揶揄うようにその線の下にまた別の線がある。また赤い線がよ?
「冗談じゃない。ウェポンの次は防具でも出るのかよ?」
ぼくはすごくびびっているくせに強がりをするながら二度目の線を追い掛けた。二度目の線はぼくの予想と違って変な物に導いた。
「社員証?」
それは大企業の社員さんだちに発給される社内用の保安カードとそっくりだった。
もちろん、ぼくは大企業で働いた経験なんか一度もないが、テレビでよく見たことがある「アイディカード」ってこれだろう?何か電車の改札を似た認識機に社員証をついて入る場面とかをドラマで見た事がある。
しかし、この社員証でいうか保安カードには他ならぬぼくの写真が入れている。なんだよ、これは。そして、そしてその写真のせいでぼくはもっとびっくりした。
「なにこれ。この写真はあの時、プリクラの?」
バイト先のみんなとプリった物だ。服やキャップもあの時ぼくが被っていたその格好だ。どうしてこの写真がここに?
そしてぼくをもっとビックリさせた物はそんなもんじゃなかった。
「ドぺルゾルトナー03(Doppelsoldner)。あ、あり得ない。どうしてプリクラ写真とこのあだ名まで?」
このあだ名って、ぼくがネットゲームでしか使っていないニックネームだ。あのネットゲームでは他の人とパーティとか交流した事も一切なかったから、ドぺルゾルトナー03がぼくだと特定するのは不可能だよ。そもそもあのネットゲームもバイト生活のために二年前でやめたんだ。
どうしてプリクラ写真とネットゲームのID[アイディ]が揃っているんだ?
え?百歩譲っても、各一個なら理解できる。しかし、ぼく以外の人がドぺルゾルトナー03とプリクラ写真を一緒に揃って、こんなカードを作るは不可能だよ。確率を考える必要もない。
そして、ぼくは赤い線の横に書いている文字に見る瞬間このカードが何なのかすぐ気付いた。
ID。
アイディ。
自分が誰だと証明する物。
ぼくはどだんだん暗いどころに沈んでいるだと感じた。どこの誰が、何を考えてこんな事をしたのか全く分からないが、どても気持悪い。ぼくという人の個人情報を全部集めなきゃ出来ない事だ。
アイディ。
そして、ぼくはすぐ自分に問った。
これがアイディなら、なんのためのアイディなのか?
一体、なんのために写真付きのアイディが必要なのか?
アイディの構造はこうだった。透明なプラスティックでケースがあって、その中に写真があるプラスティックのカードはある。ちらと見ても丁寧に作られた物だ。
アイディをよく見たら、何かどこかでこのような物を見た気がする。
あ、そうだ。アイディという物がよく使われるどころは「あれ」しかないだろう!ぼくの頭の中に稲妻が走るように一つの単語が思い出した。
「ゲーム。」
アイディを見たら、これはまるでゲームと同じじゃねえが? 武器や装備をを国王から受けて冒険を始まるって。ここにきれいな姫様の代わりに不気味な屍体があって武器も自動拳銃で変わっただけだ。
まるでこの部屋にいる赤い線はゲームの「チュウトリアルミッション」見たいに、ぼくに重要なものを教えている。ウェポンとアイディを発見してそれを手に入れる。そうゲームの中で何にも知らないまま武器を手にいれて操作方法を学ぶように。ここ、ほんとうにゲームのチュウトリアル見たいじゃない?
赤い線が武器やアイテムのくれる国王。
あの金庫門は重要な武器やアイテムを持っていないまま進行出来ないように、町の入り口を止めている警備兵A。
そして、このアイディはステータスの窓。ぼくがゲームの中でどのような者だと確認できる窓だよ。
ならばこのゲームは一体何が目的なのかよ?
魔王に拐われた姫様の救出?
冗談じゃないよ。ぼくは勇者じゃあるまいし、そんな姫様なんか聞いた事もない。
ぼくはボンヤリしてため息をつくながらアイディを見た。もしや、このアイディにヒントがあるんじゃないのか?これがステータスの窓ならどこかにきっとヒントがあるはずだ。
「んだよ。これは。」
アイディの前は写真とあだ名だけ。それでは、もっと重要な事項は後ろにあると思った。
ぼくは不意にアイディの裏を見た。
後ろで一番良く見えるのは何らかの数字だった。アイディの上段には小数点が付けた数字がある。ぼくはなんとなくその数字を読んだ。
「14.56?」
何だこの数字は?ぼくはアイディの裏には白々しい注意事項とかが書いていると思った。しかし、アイディの裏には何にもヒントになる文字がない。ただ数字だらけだ。
ぼくは続いて下端の数字を読んだ。下端の数字の前には赤い旗の絵がある。その旗、とこか見た事がある。どこで見たよな?そして、旗の絵のすぐ後ろは何か見覚えがある数字が書いている。。
「8113プラス12?」
8113+12?12は分からないが8113はぼくにとって最近よく熟れている数字だ。
「うそ。これは・・・・。これって?」
昨日、この数字はバイト先の鈴木さんがぼくを揶揄った素材の一つだった。
8113。いや8千1百13円。
「これはぼくの銀行の残高じゃないのかよ!」
プリクラ写真で銀行の残高。ぼくは寒さよりもっと寒い恐怖で脅えた。
これが本当にどっきりの撮影だとしてもテレビ局だってこれは不可能だ。
個人の口座って重要な個人情報で誰がとっきりのために見る事が出来ないんだろう?絶対に法律で問題になるはずだ。
ぼくはぼくの悲惨な残高を見ながら混乱になった。アイディになぜこんな物が印刷しているのかよ。これは何の意味なんだ?意味が分からない!
アイディを見てもなんの手がかりのどころか、もっと疑問だらけになって。ここにいるヒントはもう一つある。
自然に倒れた屍体に目が回った。ここがチュウトリアル空間としたらあの屍体は何より重要な情報を知らせる装置であるだろう。
悩んでいたぼくの目にまた屍体が握っている銀箔の紙切れが見えた。ぼくが動いたせいが?紙切れは屍体の手から離れてヒラヒラ雪の上で落ちた。
紙切れは広げて何らかの文字を読むことがてきる。ぼくは思わずにあの紙切れの真っ先を読んだ。
「これは殺人ゲームだ。」
ぼくが自分の口で言ったのに、まるで他の人がぼくに言っているようだった。
え?それにしても今ぼく何だと言った?ぼくはびっくりして自分が握っている紙切れをもう一度じゃんと見た。ぼくが四打のは間違いなかった。
これは殺人ゲームだ。
ちょって前にアイディで推測して「ゲーム」だと半分冗談で言ったか、まさか本当にゲームだったのか?そして、その前に「殺人」がつけている?
ぼくの全身が震えた。死んだ人は最後の力を出してこの紙切れを書いたようだ。
殺人ゲーム。
喉から「これ嘘でしょう!」って声が溢れたが、ついに屍体を見てすぐ消えてしまった。ぼくは震える手であの紙切れを拾い上げてよく見た。
紙切れはただの紙じゃなくてチョコレートの中にいる銀縛紙だった。その銀縛紙にボールぺんで書いた文字が数列書いていた。