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寄り道

やつが鉄板を叩くとほぼ同時にぼくはやつの首を狙って槍を刺した。ためらう時間も奢侈だ!このままやつが信号を送るのなら蜂の見たいに中隊の残党が来るはずだ。


カンーと一度鉄板が響いたが、ぼくは一気に中隊のやつを倒した。


ハスタとその仲間はぼくが一気で人を殺すのを見てちょっとビックリしたようだ。実はぼくもビックリした。


殺人も自転車を乗り方のようにどんどん熟れるものなのか?始めては転んで真っ直ぐに走るさえ出来なかった初心者が、一瞬後ろにいるすけっとがなくでもよくはしるように。


だった何時間前では人の屍体を見るさえビックリしたぼくが驚くほど殺人になれている。


あ、そうだ。ハスタと仲間はぼくを脅えているそうだ。ぼくの武器は彼女たちを全部殺すのが出来るから警戒するのも無理はない。その上に迷わずに人を殺すのはぼくも驚いたのでおかしくない反応だ。


ぼくは彼らを無視して酒呑童子がいるどころを見た後、やつの「鉄板」とホイッスルを拾い上げた。ハスタはずっと不安な目でぼくを見つめていた。


「何。コホン!仕方なかったよ!」

「分かっている!コホンコホン!急いでなきゃしゅてんどうじに追い付かれるよ!」


ハスタは特にぼくをせめる気ではない。ぼくはやつのアイテムと武器を回収したあと、すぐハスタを追い掛けた。くっそ。


中隊のやつらはボロボロになって撤退した。この水路ではやつらがどう撤退するのかもよく見える。酒呑童子一人に完全にぼろぼろ敗けたくせに、やつらの撤退はまた頭脳部の指揮で一糸乱れずだった。


なんだこれは?やつらの様子は全然敗北した気配ではない。酒呑童子の脅威も脅威が、中隊やつらも普通じゃない。中隊はガスという不意の一撃を受けたが、たくさん兵士が残っていた。


そして、いちばんあやしいのは酒呑童子がついに中隊を攻撃しなかった状況だ。

なぜ?酒呑童子の立場ではやつらは自分の命を狙ったのに、止めも刺さなくて見逃している。


あの中隊の布陣を破るのは、ぼくとハスタ組だけじゃ手不足だ。十人以上あれば勝負をかける方法がないでもないが、老人と中学生、少女では話にならね。


ハスタが案内してくれた、「関係者の通路」は水路と壁の狭間に隠している。鯉とか描の絵だらけで扉はよく見ないところにある。上で見たら、まさかこんなどころに通路があるだとは思わない。


「こっちよ。はやく。コホン。」


ハスタは扉を開いて少女と老人を先だ。中は狭いのでなんかの機械が「パイプオルガン」のように設置されている。

多分、この機械類は幕末の町のアトラックショんに使える物だろう。遊園地に行った時、施設の裏でこんなの見たことがある。


ハスタとぼくは扉を閉めたあと、コホンコホンと咳を連発した。ひでえな催涙ガスって。咳さえも勝手に出来ない状況はひどくない?ぼくがふっと服で顔を擦る時だった。柔らかな手がぼくの手を握ってハスタが言った。


「擦るなよ。擦ればもっとひどくなるから。みんなしばらく耐えたらすぐ楽になるはずよ。」

「あんたはそれをどうして分かる?」

「レイディ-の常識なんじゃって?」


え?そんな常識あるのか?

水路を走って関係者用の寄り道へ入る時、ぼくはこの組の布陣を考えた。もちろん、目的地までの臨時的な同盟だが、このままじゃなんも得もなしに酒呑童子、或いはあの中隊に全滅するかも知らない。


このパーティは弱いけど、一つのいいどころがある。ぼくはこの人達と出会ったから、わざわざ隙間を見せたのに誰もぼくを襲撃しなかった。


逆に言えばこの人達はぼくがタテモノの中で見た唯一に信じ合える人って事さ。

なんも役に立たないのに。しかし、それも中隊のやつらを見たら次第に寄ってはけっこう強い布陣が出来るかも知らない。


ぼくはその布陣のため血まみれの槍を中学生の少年に渡たした。中学生はまた血が付いている槍をみてビックリした。やはり、ぼくが自分を刺そうとすると錯覚したようだ。


「おい、これを持ってけ。」

「え?どうして?」

「臨時だけどこのままじゃ中隊に包囲されたら全滅だ。ロールを分けて対応するのが最善だよ。あんたの名前なんだ?」

「ぼくは酒上・・。」


ここで実名を名乗るのはちょっとお互い重い。


「実名はいい、アイディの名は?」

「それは・・・。」


やつがぐずぐずしている間、ハスタが代わりに返事した。


「黒竜王ムシュペル。」


中2病かよ。ぼくは笑いを必死で我慢した。ここでこのやつを笑ったら布陣の一つ軸が危ない。


「言いにくいからペルっで呼んでもいいか?」

「いいよ。べつに。」

「なら、ペル、ぼくはあんたの後ろで援護するから絶対槍を落すなよ。あんたが前列だ。」


やつは頼りないに槍を持っている。


「しっかりしろ。ペル、あんたが崩れたら、ここにいる・・・。」

「少女はももりん、あの方は秀平さん。」


ハスタがいいタイミングでぼくを手伝った。


「あ、そう。ぺル、あんたか倒されたら、ここにいるももりんと秀平さんが危なくなる。分かるだろう?」

「わ、分かりました。」


ペルは首を振った後ももりんを見つめた。自分が崩れたら弱い仲間が殺される。相変わらずに頼りないがこれでいいだろう。


「秀平さんはその弓で牽制してください。実際に当たらなくでもいいです。ただの牽制でもいいですよ。」

「わかった。わしはそうじゃろうか君はどうするんだい?」

「いい考えがあります。みんなが手伝ったら可能性はあります。ハスタ、あんたも手伝って欲しい。」

「喜んで。」


ハスタは無理やり笑うながら首を振った。ぼくも残った武器とアイテムを確認して用意をした。この作戦は中隊の布陣と中国の将器から霊感を受けた方法だ。もちろん、ラクロス二人組との対戦も役に立った。


そして、この布陣ならぼくはいつだってこのハスタ組を捨てて逃げる事が出来る。


卑怯だと?ぼくはそんなにいい人じゃないし、ぼくを犠牲してこの人たちを守る義理もない。

ただの臨時の道連れだ。


会えたのは立った何時間まえだよ。多分、こいつらも不利になったらいつだってぼくを残して逃げるつもりだろう。


結局お互い様って事さ。

誰も信じるな。


紙切れに書いているヒントこそぼくにはどんな物と交換できない宝物になった。どうせここには信じ合える人何でないだろう。


ただの臨時の道連で、共通の利益で協力するのが最善である。

人をどう信じる?


この殺人ゲームの現場ではない外でも、ぼくは散々「人」に裏切られた。時には血が繋がっている家族さえけろりとぼくを裏切った。


どうせ、この地役では太田家には勝ってないわ。君がいじめられた事が事実だとしてもあきらめた方がいいよ。


あの時。高校二年生の時、ぼくが一番信じていたぼくの家族はぼくにああ風に言った。ぼくの世界はあの瞬間から崩れてしまった。ぼくはその頃から基本的で人を信頼していない。

ハスタと仲間はそんなぼくの「本音」を知らずにこの機械室を歩いている。


真っ先はぺル、そのあと秀平さんとももりんの旬番だった。ぼくは後ろを見る振りをしながら、いつだって逃げる用意をしている。


「あんた。ほかの魂胆があるでしょう?」


ビックリした。ハスタはすぐ横から急に声をかけてきた。


「なんの魂胆が分からないが、裏切るなよ。」

「ど、どうしてぼくがあんたを裏切る?」

「あんたような目は散々見たから。」

「目?」

「彼らは裏切る前にあんた見たいにキョロキョロすんだよ。」


え?この女なんだ?まるでぼくの心中を見ていたように断言した。


「ふ、ふん。裏切る目的があったなら何故わざわざペルに槍を渡す?」

「信頼がなかったら私たちを盾にする事ができないから。」


ぼくは彼女の話に何も返事ができなかった。全部、彼女の言う通りだった。


「裏切るなよ。せめて、19層までは。」

「・・・・。」

「こう見たら、あんた可愛いどころがけっこうあるんだよ。」


ハスタは何もかも分かるような目で、ぼくを見つめてなんとぼくの頭を撫でた。ぼくは彼女から振り向いてわざと後ろを見た。


「鬼は追い掛けてないのが?」

「しゅさんならいいわ。あの人は・・・いや、何でもない。それより、もうマイナス六階だよ。」


ハスタは何を言うそうだったけど言わなかった。ぼくはハスタの態度でなんか変なのを感じた。

この女はあやしい。


この寄り道を知っているのもそうだし、この空間についてなんか情報があるようだ。それがどのような情報だか分からないが、ぼくは好意とかを信じていないから。

あてもなく信じては困る。


ぼくはいつだって彼女を攻撃する準備をした。槍はぺルに渡したが、またぼくには武器はある。只の腕力だけでもハスタとももりんの方はぼくの相手にならないはずだ。ぼくはそう考えるながら6層に降りた。


マイナス6層は以外に何もなくて建設現場みたいなどころだった。上のフロアは使用した痕跡がないので、いま開店しても商売になれる設備だったが、ここは建設中って感じだった。いや、正確にいえば北斗の拳のように人類滅亡後の世界のそっくりと似ている。


ここは半分ほど崩れた店の壁があるし、そこにはコンクリートとプラスチックパネルだけで分けている店の区画がある。


前にいるぺルと少女は寄り道の出口で止まって、ぼくとハスタを見ている。

特に真っ先にいるぺルのやつは恐怖で震えるながらぼくを見つめている。


酒呑童子との戦闘が終わったあと、中隊の本陣は思ったより早く撤退した。このままじゃ中隊の本陣とぶつかる可能性もある。


「ハスタ、あくまでもあんたがここのリーダだ。決定はあんたの分だよ。」

「分かっているよ。」

「中隊の打撃はあんまり大きくはない。撤退も早かったし多分頭脳部にはなんの損失がないと思う。」

「あたしも同じ意見よ。」

「中隊より早く降りる作戦を考えたらもうやめた方がいいよ。」

「・・・・。」


ぼくは実はハスタの寄り道で中隊のやつらを一足で先に降りる方法があると思った。

しかし、中隊の撤退はどう見ても敗残兵の姿じゃなかった。やつらは酒呑童子を殺す事は失敗したが、また実力がある。ぼくはふっと恵比寿からもらった地図を調べた。。


地図にはここから中隊の領域だと書いている。6層から19層までえびすはそれを「占領」したと表現した。ぼくは19層までの地図を見て絶望して頭を振った。


「このままじゃ中隊の「新人狩り」で休む事も出来ない。」

「休むなら休憩室があるよ。」

「ももりん」はぼくにそう言った。

「休憩室?」

「大きいな扉があって安全だよ。そこで入ったら安心して寝る事もできる。」


ぼくはハスタを振り向いた。


「彼女が言う通りよ。一旦、休憩室までいくのよ。」

「ちょっと待って。寝る?」


それはぼくも想像出来なかった重要な問題だった。どこまでもこんなに緊張すれば体が持たないだろう。人は休憩と睡眠が必要だ。しかし、人殺しだらけの空間の一体どこで休むことができるの?無防備に寝たら容易く殺されるのがこの空間の日常だ。


「待って。ならば、ハスタあんたたちは一体ここで何日を粘り続けたのかよ?」

「時計がなくてよくは分からないが今日で三日よ。」

「み、三日だと?」


率直にハスタの答えで大きく驚いた。ここで、あんなパーティと武器で三日?それもあの中隊の領域で?


あやしい。もっと信じらなくなった。


新人狩りがあれば当然に女狩りもあるはずだ。こんな狩りを振り切ってここまでこんなパーティで生き残るのは不可能だ。

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