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中隊と魔王

「まじかよ。これ武田信玄じゃん。」


どこかで見た事があるだとしたら、武田信玄が徳川家康を攻撃した「三方が原の戦闘」と同じだ!

あの時、武田信玄は「漁隣陣」で徳川を追い詰めた。限りなく来る敵の波。そこで家康は恐怖で馬の上で失礼したと言う。


ぼくこそ中隊の布陣を見て小便をもらす寸前だ。ハスタの仲間とぼくじゃ、どうにも勝ってる気がしない!


その布陣をみたら、ラクロスやつらが中隊の名前だけを聞いただけで、あんなにびびってすぐ引き去ったのか分かる気がする。


一体、こいつら何のためにこんな布陣で下から上がってくるんだ?


新人狩り?

それは先発隊の装備でも十分だ。


あ、そうだ。なぜ先発隊が出発点まで来たのか、ぼくにはそれがずっと疑問だった。そもそも先発隊って本隊の前で偵察とかをする役目じゃない?


中隊が上がってきた目的。

先発隊の目的。


その疑問はすぐ解けた。どこかで本当に中国語で中隊連中が通信なんかをした。


「哎呀!鬼子来了!这是怎么回事儿!报告连长吧!鬼子来了!」

「选拔队在哪儿!为什么不早一点儿告诉我们!为什么没有他们的信号吗!」

「不知道!已经卧糟了!很近!很近!我们小队要交战!」


分からない言葉の洪水が、ぼくとハスタ組のびびらせたが、ぼくはその中で微かに知っている中国語を聞いた。


鬼子。グイズ。


ニュースとかで中国人が我ら日本人をそんな卑称で呼ぶのを聞いた事がある。

もちろん、この建物のなかではその皮肉な言葉は、だった一人を示している。


鬼。


「こいつら狂ってる。酒呑童子と戦う気?」


ぼくは思わずに呟いた。ハスタは何かを知っているようにぼくの袖を引っ張った。彼女の目は不安になってぼくを見つめている。


「どーちゃん。逃げる方がいいよ。」

「このままでは何も出来ない。待ってよ。下手に出たら皆殺しだ。」


ぼくは彼女の手を握って交戦が始まるのを目撃した。それは・・・、それは戦争で呼ばれる物じゃなかった。


真っ先に立っていた小隊が動いて矢を飛ばした。ピンピンと矢が飛ぶ声が聞こえて、矢は時代劇ドラマ見たいに池田屋に周辺でどかんと刺された!ぼくが覗いている窓にも何発の矢が飛んできて、ぼくは頭を急に下げた。


障子紙を破って池田屋の階段にも矢が突き刺された!矢の数もぼくが思った以上だし、彼が「いくさ」をかけている対象の反応もぼくが思った以上だった。


「ああ、ブタたちの宴会が?」


それは絶対忘れない声だった!


酒呑童子!


なんと、あの鬼が池田屋のすぐ側で矢を「マテ-チェ」で軽くぶっ飛ばした。何だあれ?やつは矢なんか怖くないのか?


ならば、矢が本物ではなくてオモチャだと?


そんなはずがない。外れた矢は扉や壁に突き刺されている!それに命中されたら死ぬんだよ!しかし、矢は一つも鬼に当たらなかった!


ぼくはまるで超現実現像を見ているようだ。その距離なら子供でも当る距離なのに、一つの矢も鬼に当たらない。

どういう事だ!そして、酒呑童子は矢を飛ばした後つぶやいた。


「ならば、こっちのターン。なんじゃって?」


なぜ、中隊やつらが矢を命中出来なかったがその理由もすぐ分かった。耳を裂くように自動小銃の銃声が響いた。


「哎哟!我中了!不要放弃我!」

「不要牵我啦!我不愿意死在这儿!放开我!」


中国語で言っているやつが仲間を刃物で刺すのが見えた。刃物を持っているやつは銃で傷付いた仲間を捨てて後ろで走った。しかし、その裏切りもあんまり賢明な選択じゃなかった。


「杀!这个叛贼!叛贼不能活在这儿!」


なんと、裏切ったやつは後ろで飛んできた矢に目を命中されて倒れた。やつらは逃げる仲間を殺している!


「不要后退!「关公」保侑我们!不要害怕死!死在这儿关公把你的灵魂带他的天堂啊!」


クアンコオン?


よくは知らないが、副官に見えるやつがメガフォンでなんかを熱心に喋っている。いったい何を喋っている?しかし、その声は効果があったようだ。各小隊は金属音を出して副官の呼応した。

その間、鬼は立っている場所から一歩も動かずにやつらの行動を見ている.その瞬間、鬼はぼくらが隠している池田屋を振り向いた。


「特別なブタさんよく見てよ。豚は豚で食われる物に過ぎないだと。あ、もう一つ。俺、焼いた肉も嫌いじゃないよ。」


え?鬼って今ぼくを見て話しているんじゃない?鬼はそう言って後ろから何かを差し出した。ぼくはその物の輪郭だけで声を出した。


それはまさか!


この酒呑童子が他の人と違う思ったが、あれは、あの武器だけは「各が違う」ものだった。


迷路にあった爆発の痕跡!

黒い花ような爆発の痕跡!

そうだよ!鬼が後ろから出したウェポンでそんな痕跡を作ったんだ!


「走れ!このままじゃ全滅だ!」


中隊の連中も関わらずぼくはハスタの手を握ってまま叫んだ。そして、ドアを蹴飛ばして外へ飛び出した。


「あんた!なによ!危ないんだよ!」

「死にたくないのなら走れ!おまいら全部!」


ぼくは後ろにいる人達にも叫んだ。ぼくの叫びを聞いて中隊のやつらがぼくたちの存在を気づいただか「鬼」がもっと早かった。


トン-。


野球のボールをアルミニウムバッタで打たれる声と似た声だ。しかし、その後の状況は全然違った。

どかんと天地が崩れる爆音でハスタは反射的に身をかがめた!ぼくだって初めて聞いた「グレネードランチャ」の爆発音を聞いて全身が勝手に震える。


どかんと、また轟音が聞いたあとぼくが見たのは人が人形ように空で飛ぶ姿だった。また中国語で悲鳴が聞こえてなんとこの鬼はそこにも流弾を撃った。


MGL-140。

半自動式グレネ-ドランチャ!


六発を連続で手榴弾のような流弾を撃つことが出来る化け物!


これがあったら自動小銃を持っていても相手にならない!ぼくもYOUTUBEでこの武器の動画を見た事がある!引き金をひいたら、だった数秒で六発の手榴弾で回りのすべてが爆発する!


一発、もう一発!

爆発する!


見ろ!まるで町に空爆が落ちるようだ!あっちには大久保の模型がこなこなになって爆発する!こっちには池田屋の案内プレイトが天上に当たったあと地で落ちる!轟音とそのあとの煙が盛り上がって何も見えない!


こっちは拳銃で自慢になったのに話がちげえだろう!話にならねえ!爆撃を終わったあとネジがカララーと回る声が聞こえた。


薄々見える酒呑童子の姿が見えてぼくはまた驚いた。これじゃグレネ-ドをリロードする暇を狙う事も不可能だ。


やつはリボルバー拳銃のムーンクリップような予備弾も持っている!あっと言う間にやつはリロードしたあと流弾を乱射した!


中隊はさっき布陣の偉容はどこに消えてしまって、戦列が完全に崩壊された。

当然だろう!形態もないで爆死する人間の体を見たらどんな人がその場に逃げない?中隊の組織が崩れて中隊の各自はばらばらになって逃げてしまった!


しかし、鬼のターンはまた終わっていない!鬼は逃げて隠してる中隊のやつらに向かってあざ笑った。


「豚さん。豚さん。どこに逃げるつもりですかあ?ブリックで作ったハウスですかあ?残念ですね?こっちにはガスがあるから。固いブリックも無駄ですね!」

ガス!


想像もできなかったものだ!ガスだとお!

酒呑童子はそう言ったあと、ガスマスクを被った!

ぼくはティーシャツで鼻と口を塞いで後ろに叫んだ!


「ガスだ!服で鼻と口を塞いで!」


ハスタとあの少女は胸が見えるでも関わらず上着で呼吸器を塞いだ!ぼくはハスタの胸をちらり見たが今はそれが重要な問題じゃない!


一体、どのよんなガスだ!


毒ガスならこんな服や布切れでは役に立たない!


サリン?

神経系どく!


それならここにいる全員は全滅だ。何て事だ!これ殺人のゲームじゃなかったのか?こうして簡単に人間競走馬が殺されてしまったら博打にならないだろう!


なぜ、酒呑童子は特別な存在なのか?

なぜ、彼はガスやあんな重火器まで持っている?


ぼくがそんな事を考えている間、鬼はまた引金を引いた。

こんどは轟音よりカンって軽い音が聞こえた。鬼はあっという間にこの幕末の町どころどころへコーヒカンのようなガスカンを飛ばした!

そして鬼が投げたガスの正体が突き止めた。


「これ、コホン!催涙!コホン!催涙弾だ!」


催涙ガスが目に付いてる瞬間、涙が一瞬川のようにぽろぽろ出た!鼻もひどい風邪に引いたように鼻水がそば見たいに垂らしている!なにこれ!催涙ガスってこんなに苦しい物だったのかよ?


映画では催涙ガスがあっても主人公が格好よく銃を撃ったのに!これでは銃を打つどころが咳のせいで前に歩くその自体が難しい!ここは完全にコンクリートで囲まれて風で空気転換をする方法もない!


この状況で酒呑童子はその場所でびくともしないで立っている。よく見たら、やつはいつの間に鬼の仮面の下に防毒マスクを着用している!え?嘘だろう!いつの間にそんな物を!

そして、酒呑童子は防毒マスクを被ったままぼくをゆっくりと振り向いた。やつはMGL-140をぼくに回わっている。


「それにしてもがっかりしたよ。ブタさん。あんた余りにも「卑怯」だよな?」


え?何を?ぼくが卑怯だとお!自分は重火器を持っているくせにどこの誰に「ひきょう」だと言っいる!

ぼくは咳をするながら拳銃を鬼に照準した。このやろう!今度はちゃんと装填した!しかし、鬼はぼくの拳銃を見てむしろ笑った。


「ふははは。だらしないブタさんだね?それでどうするつもり?俺を殺す気?なら早くしろ。」


くっそ!なめてやがる!


引き金を引く前にハスタがぼくの手を引っ張って銃の照準がが震えた!くっそ!このお嬢さん何を!このままじゃ鬼を殺したかも知らないのに!


「こほっ!ボンヤリする暇はないよ!こっちへ!」


それとほぼ同時にぼくがいた場所で銃弾が飛んできた。ボーナスで流弾も飛んできてぼくがいた場所がこなこなになった!


爆発音で耳が又よく聞こえない!いろんな破片がぼくの身を擦って手の甲と肩がひりひりした!ただ擦っただけの傷で致命的な傷じゃないが、むしろ心理的には致命的だった。

出発点で感じた絶望と形ない恐怖がぼくを絡めた。誰がそんなぼくの頬を張った。


「しっかりしろ!そこに寄り道があるわ!走しれ!」

「あ?ああ!」

「そして目を擦るな!催涙ガスで失明する!」


ぼくとハスタ組の人達はハスタの後ろを追い掛けた。ハスタも涙と鼻水を落ちるながら必死で人達を案内した。あっと言う間に酒呑童子と遠くなった。あの化け物は一体なにを考えているのか?


やつの姿が火炎と煙の向うに薄々見えた。やつはまた倒れた人間の生肉を噛んでいた。その姿が本当に非常識で話が出ない。


ハスタが言った寄り道がすぐ見えた。それ京都にある水路?時代劇で見たことがある古い京都の水路だ。


「おい、おまいら!どこの小隊だ!」


催涙ガスで苦労しているのは中隊の連中も同じだった。ここにも何と中隊の一員が逃げ込んでぼくに向かって日本語で話をかけた。日本語で喋るなら。


「われらは!先発隊!攻撃が失敗して撤退する!あなたたちも撤退する方がいい!」


やつは催涙ガスでコホンと咳をしながら変な話を出た。


「选拔队?那你叫什么名字?」

「なに?」


彼とぼくの間にへんな空気が流れる。え?こいつ今何だと言っている?そんなぼくを見てやつは大声で叫んだ!


「奸细!奸细在这儿!你这混蛋!从哪里听得到选拔队的名字吗!你敢冒充我们连队!」


え!嘘!やつは急に中国語をペラペラ喋ったあと鉄板を小さいハンマーで叩いた!カン!あれは確かに中隊の信号なのか!

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