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プロローグ
「よぉルーキー、マスターが呼んでるぜ」
「ルーキーはやめてくれ、そんな大したやつじゃないからさ。マスターはいつもの部屋?」
「謙虚だなぁ、うちの子も少しはお前を見習って欲しいぜ」
「6才なんて生意気盛りだろ?それに俺は謙虚じゃなくただの事実さ」
「ルーキーそれは嫌味だぜ。確かにお前は魔法分野こそ同年代に劣るが、他は立派なもんだし成果も出してる」
「ははは、碌に文字も書けない身分も不確かな俺に仕事をくれたからだよ」
「そうかい、じゃあ恩人のとこへ行きな。いつもの部屋にいる」
先輩と別れて、ギルドのマスタールームに向かう。
「マスター、来ました」
「入ってきなさい」
「失礼します」