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竜種少女と静かに暮らしたい  作者: るっぴ
第一章 「竜の魔法使い伝説編」
7/86

7 「嵐と予感」

いや、心当たりはある。というか、あれしかない。

そうだよなあ…おっぱいと尻触っちゃったもんなあ…

直搾りしちゃったもんなあ…


責任取れって事だよなあ。分かるよ。

何で竜種が結婚できるのかは知らないけど、

死地に向かう仲間を見捨てて自分だけ安全な地に

安穏と暮らすなんて出来ないって事だろ。


その方便として、あの時の件を利用して

俺を出汁にして断ろうとしてるのだ。

そーゆーのは事前に相談してくれませんかね。


俺は今、鳩が豆鉄砲を食らった表情のままですよ。

実際、ひょっ!?って変な声も出てたし。



ここまで0.1秒の思考。

咄嗟の時には人間頭が回るもんだ。

俺の霞がかったミルキーブレインが

こんな速度で情報を処理できるなんて。


だがオーケー。 理解完了だ。 覚悟は無理だ。

それは俺向きじゃない。


レオンハルトは信じられないと言った表情を

隠しもせず動揺している。

他人事だったら、ざまぁとか思ったんだけどなあー。


今や嵐のど真ん中にいるんだよなあ俺。

台風直撃中



「彼はただの居候と聞いたが…クリスタ、

無理矢理何かされたのかい?」


はい。しました。


「悪いな、大魔道。 実はそういう事なんだ。」

「何だ君は。 僕をからかっているのか?」


「残念だろうがマジなんだ。 俺は彼女を愛してる。」


うわぁ。こんな台詞を言う日が来るとは!

声が上ずったうえに震えてたけど。

しかも「る」がほとんど声裏返ってたけど。


クリスタが顔を赤らめて俺の事を見上げる。

瞳が潤み、そのまま抱き寄せたい衝動に駆られる。

超おっぱいが腕に当たってて嬉しいんだけど、

できればもうちょっと強く腕を握ってもらえるかな。

震えが止まらないんだ。

レオンハルトの目つきが急速に鋭くなってさ。

敵意だよこれ。


ぶっちゃけ怖い。

なんか既に泣きそう。



「魔法で彼女を洗脳したのか!?」

「まさか。俺は魔法をまだ使えないんだ。

第一婆様の目をごまかせるはずがない。」


「酒に酔わせて無理矢理襲ったんだろう!」


おっぱい揉んでケーキで許してもらいました。

やばい! 泳ぎかけた目を止めろ!


睨む様に下あごを引いてレオンハルトを見据える。

そうしてないと歯がかみ合わずにカチカチ言うのがバレそう。


「そんな事はしてないさ。

日夜誠心誠意クリスタを口説いただけだ。」

「信じられないな。君の一体どこに

彼女を口説くだけの魅力があるのか。」


ごもっとも。 そんなものは微塵も無い。

が、ここは一番、大きく出る時だ。

ウソでも何でもいいから、奴にガツンと言ってやらねば。


何か無いか…適当な事を…異国の王子とか。

無茶だな。

俺も竜種だとか…


いや、そういえば竜種に男がいるものなのか。

何でもいい!考えろ!思考を止めるな!



あった。



「俺が…俺が、彼女の魔法使い(ドラゴンメイジ)だ!」





お願い。夢なら醒めて。


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