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-3-

俺は水泳部だった。

と言っても真面目にしてるわけでもなく、ただプールサイドで遊んでるだけだったが。



もちろんシーズン中は真面目にやってたよ、一応。






そしてその部長(男)は保健委員長だった。



もしかしたら事柴さんと接触できるかもしれない。


でも事柴さんは男子が嫌いみたいだから、部長の所に行っても意味ないかもしれない…。






「中島君ー」


俺は部長を小声で呼びながら、そっと生徒会室のドアを開けた。


すると思いがけない光景が目に入った。





事柴さんが部長と談笑している。



あんな笑顔見たことがなかった。


正直部長が羨ましかった。



すると部長は俺に気付いてくれた。

「ごめん、ちょっと抜けるから、先に仕事してもらってて良いかな?

絶対戻ってくるから。」


事柴さんが笑顔で返事をした。

「はい。」





何なんだ、この光景は。







「田邉?聞いてる?」




聞いてなかった。


「もちろんですよ!」


「じゃあそういうわけだから、自主練ね。

面倒なら帰っても良いから。」




部長のお墨付きを貰った。



今日、美術室デビューを飾ろう。








実を言うと、事柴さんが生徒会室を出て美術室に向かうとき軽く睨まれたのだ。




何か共通の話題は…。










「ねぇ、きーちゃん」


部員の井口久美が迷惑そうな声を上げた。


「何、どうしたの?」


「田邉が美術室前うろついてんだけど…」


「ええ?」



久美は一年のとき田邉と同じクラスだった。

コイツがタラシだっていうのも久美から教えてもらったこと。





「よーし、私がいっぱつガツンと言ってこよう!」


「ごめんよきーちゃん…」





何がしたいんだ田邉は。





そう思いながら私は部室のドアを開けた。


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