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マシナリー×マジック  作者: 射月アキラ
Code4:PECHEUR
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41/46

10


   警告_

   同調リンクを強めてください_



 ブラッドが弾かれたように反応。自らの頭とコールガのAIに魔力を集中させ、意識をペッシャールに戻す。

 同調が弱まっていたせいか──実際には同じ速度で接近しているのだが──両者の距離は一気に縮まっていた。第一波の隙間をぬい、迫りくるペッシャールにブラッドは第二波で応じる。

 ペッシャールの回避ルートは、ブラッドの想定通りだった。いくつかのパターンは用意していたものの、おおむね同じ方法で、ペッシャールはコールガのコード・マジックを潜り抜けてきた。

 火球と火球の間に生じるタイムラグ、どうしてもできてしまう隙間──そして、長く尾を引くように調節された弾幕が、ペッシャールを捕える網になる。

 もはや、ペッシャールは直進するしかない。そして、潜り抜けられる前提で待ち構えていたコールガには、迎撃の準備ができている。

 第二波、射出。

 捕らわれたペッシャールを射るように、一発限りの第二波が弾幕の尾に囲まれた中を突き進む。

 ペッシャールは、機銃を撃つことすらできなかった。

 罠にかかった。そう理解するのに時間がかかったのかもしれない。

 どれだけ目をこらしても、AIと同調して処理速度を上げても、敵パイロットの表情をうかがうことはできない。恨み言を聞くこともない。

 ただ──火球を浴びて墜ちる「かつての強敵」の姿を、ブラッドは見送ることしかできなかった。

 そのときに感じた悲しみを、ブラッドは自分で理解できないまま抱え続けることになる。

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