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 漸く呉鉄栄は一軍に呼ばれた。交流戦待っただなかに登録された事もあり、呉鉄栄は9番ショートでの出場となった。先発投手は140キロ代のツーシーム、縦に落ちるスライダー、カットボールなどを軸とした外国人投手だった。そして、呉鉄栄の初打席は三回の表に周ってきた。塁には誰もいないため、ある程度、呉のおもうがままの打撃が出来るだろう。


 初球、143キロのツーシームファストボールが内角に来て空振り。初球から思い切って振ったのだ。ところが、二球目も空振り、三球目も同じく空振りで三振。プロ初打席は苦い三振に終わってしまった。


 二回目の打席が回ってきた。相手先発の外国人投手はここまでいい仕事をしているため、六回を零失点に抑えていた。だが、ここで諦める呉鉄栄では無かった。ファウルとボールで粘って、相手投手のスタミナを減らす事に成功し、結果は四球。


 一番バッターに周ったところで、呉鉄栄は盗塁を仕掛けた。


「セーフ」


 審判が静かに両手を横に広げた。


 こうして、粘りのバッテイングと得意の足技も首脳陣に披露する呉鉄栄は、この日は二打数ノーヒットに終わったが、四球選び、盗塁も成功させた。守備面も問題は無く、決して悪い評価では無かった。


 さあ、プロ生活は始まったばかりである。呉鉄栄はどんな形で成績を残すのか、注目である。




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