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 呉鉄栄は左バッターだ。故に左ピッチャーとの相性が極端に悪くて自分自身でも困る程だ。稀に左投手を得意とする左打者もいるが、呉鉄栄はその限りでは無い。なんせ、彼はストレートに滅法強いので、日本に良くいる左の軟投派を苦手としているのだ。特に1軍の投手というのは高校野球では見た事もないような恐ろしいボールを放ってくる。そんな投手相手に高卒一年目の打者がヒットを打てる自体が奇跡に近い。ヒットを量産するのも有り得ないのだ。


 しかし、呉鉄栄ウーテツエイのライバルであるAKIRAは高卒一年目でありながらプロの生きた球をヒットゾーンに叩き返し、スタンドにボールをかっ飛ばしている。あそこまで化け物の成績を残そうなぞ、今の呉鉄栄にはおこがましいことだったが、せめて左ピッチャーに適応できる技術が喉から手が出る程欲しかった。


「何故、左ピッチャーに弱いか、自分で分析してみたかね?」


「僕は緩いボールが苦手なので、左ピッチャーが相手だと打率が低くなります」


 日本で左の速球派は希少価値が高い。


「そうじゃな。ワシもそれを思っていた」


「変化球を打てるようにしなくてはいけませんね」


「ワシはかつて打者として活躍していた頃、変化球打ちのスペシャリストと言われていた。鉄栄君にその気があれば、ワシが直接指導してやってもいいぞ」



 監督はそうだと言うのだった。


「そうですね。名バッターに技術を教えてもらうのはありがたいです」


「決まりじゃな」


 こうして、呉鉄栄は監督の指導を受けることになった。



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