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57話 ラストバトルなのに俺一人

 うーん、ここに入ったのはいいが暗い。とりあえず灯りを点けましょうっと。

 早速ウィザードロッドをかざし、その先端の炎の光で部屋を照らす。


 妙に広い空間だと思ったら……ここは教会か?何の神様を祭ってるのやら。……お、でもちょうどいい感じに燭台がある。こいつを使うか。

 最小サイズのファイヤーボールを撃って流れるように火を灯していく。部屋の全体の輪郭が明らかになり、そして目の前の男、アルクの姿を捉える。


「くっ、くそ……!」


 アルクはすぐさま口元を覆い、どこぞの黒魔術師かのように目だけが露出した状態になる。外見はソーサラーの俺と同じ法衣系の服で、物理防御にはあまり耐性がなさそうだ。


「もう今更顔を隠す意味はないだろ。とっとと観念しなさい」


「……悪いが捕まるつもりはない」


 いや、そんなこと言われても。

 お前のような、人と組まれると力を発揮する奴を野放しにはしておけないし。


「……一つ言っておくが、俺はこっちの世界で誰も人を殺しちゃいないぞ? 元々戦闘向きの能力じゃないしな」


「でも立派な殺人幇助(ほうじょ)だろ。そんな言い訳は通用しないって」


 第一俺を……あ。


「そうだ!少なくとも俺の殺人未遂はやってるんだぞお前!それに関しての謝罪の言葉とかないのかよ!?賠償までと言わないけどさ!」


「謝れって言うんなら謝るけど……あれはお前も半分悪い。いや、2割……3割くらいかな?」


 どういうこっちゃ。


 アルクがあの時、漆黒の君が立てた作戦のことを事細かに話す。彼はアルクだけにはその概要を話していたらしい。2人して他の奴らの首を手土産にこちらに寝返るつもりだったと。それを俺が妨害してしまったせいで、現在のようなしっちゃかめっちゃかな状態になって酷く困り果てたとか。


「……っつーわけで」


「いやいや。でも普通に納得いかん。何で俺がお前らの身勝手なサクセスストーリーを邪魔しただけで、命を狙われなきゃならんのだ」


 町のヒーローから一気に殺人常習犯に転落だから、怒る気持ちは分からなくもないが。こっちとしてはえらく傍迷惑な話だ。しかもその後、普通に町の人ぶった切ってるわけだしな。どのみち、遅かれ早かれああなってたことだろう。


「いやー、あん時は奴もかなり切羽詰まってたみたいだしな……初めて会った時はあんな感じじゃなかったんだが……」


 知るか、そんなの。


「普段はナルシストで冷静に努めてるんだけど、ちょっとした拍子で急にキレだしたり、ヒス起こしたり……ありゃ多分中身は女だと思うんだが……」


 女って……マジか。あれが。アルクはさらに両手を広げてまくしたてる。


「でも、あいつだってそれ以外はほとんど人を殺していないんだぜ?俺が確認できた分はな。多分10人も行ってないんじゃないか?」


 現実世界で10人も殺しちゃ、十二分に超級凶悪殺人犯だろうがよ。


「じゃあ何だ?お前も俺達が最初に捕まえた2人が言う通り、残虐鬼畜な行為はほとんど雨宮ロキって奴が独断でやってたって言いたいのか?」


「いや、はっきり言ってその通りだぜ!あいつカスだよ?あと、そいつにくっついていたかおりんとRUIって奴も」


 いや、そんなにはっきりスッパリかつ爽やかに言われても……。


「じゃあそんな回りくどいことせずに、そいつらを手始めに殺してその首をギルドに持ってくりゃ済む話じゃねーか!それで殺しが幾分か止まればこっちだって信用してたよ!」


「いやいや、そんな簡単な話じゃねーんだって。この世界で殺人をやっている奴は俺たちだけじゃないんだ、何度も言うが俺自身は殺しなんか一度もやってないし。それにお前らが持っているリストはあくまでもアレックスと面識のある奴限定だからな?実際の仲間……っつーか互いに不可侵の関係を取っている奴ら含めたらその4~5倍はいるんだぞ?」


「……本当かよ。じゃあ何でお前らの味方につかなかったんだ?」


「面倒事に好き好んで巻き込まれる奴がいるか?」


 う~ん、こいつは……何なんだ? 思っていたイメージと違う。口が達者と言うか、超日和見主義と言うか……風に吹かれる笹の如く全てを受け流して生きてそうな人間だ。


「そういう意味では漆黒の言っている事も一理あるんだ。今回の攻めでお前らが殺人犯として認定した奴らを逮捕出来ても、殺人は無くならないし、堂々巡りになるだけだぜ? そこんところの対策をちゃんと考えているならこっちも協力していいくらいだけど……」


 こ、今度は寝返りをちらつかせて来やがった。ここまで来ると清々しいな。とりあえず、今回の作戦に関してのサイトさんの考えを説明する。ネタばらしになるけど今更だよな。彼らも無事でやっているといいけど……


「う~ん……なるほどねぇ。町の人を全員味方につけたか……こりゃ漆黒も多分勝てないだろうな」


「味方のお前がそう言うんならそうなんだろうけど、どうしてそこまで平然と仲間を売れるんだ?」


「うーん、仲間っつーか、恐怖支配だったしなぁ……これも何度も繰り返すが、俺は戦闘向きじゃないから逆らったら生きて帰れないんだよ」


「だから時には殺人犯にもつくし、一人で逃げたりもする、と?」


「まぁ……な。言っておくが、雨宮の奴個人に協力したことは無いし、実際あそこに集まっていた奴らも迷惑してたんだ」


 彼の辞書に責任と言う言葉は無いのだろうか。Gillyさんも同じくこっちの世界では戦闘能力を持たないが、故に敢えて誰とも組まない(一部例外を除いて)というスタンスを貫いている。コイツはそれとは対照的。利用できるなら誰とだって組む。根底にある物は同じなんだろうが。


「そう嫌な顔すんなよ。やましい考えは誰にだってあるだろう? 何度もカスだって言ったけど、雨宮の奴だって同情出来ない事もないしな」


「あいつに同情できる要素があるのか?」


「ああ。あいつ、元の世界に戻れないんだ」


 ……んぇ?今なんてった?


「戻れないって……ずっとこっちの世界にいるってことか!?」


「だからそうなんだって。他のモブキャラと同じように、こっちの世界には現実世界の自分と全く同じ名前と容姿のモブキャラがいるってこと……知ってるよな?」


「ああ……」


「どうやらそいつが死ぬと現実世界に帰れなくなるみたいなんだ。もちろん、現実の自分も死んでいる。雨宮がリア友に確認させたらしい」


 こんな所で新たなルールを知ってしまうとは……。

 つまり俺で例えるなら、今の俺「シエル」が死ぬと現実の「高瀬悠一」も死ぬ。でも、この世界にはもう一人の「タカセユウイチ」がいて、そいつが死んでも現実の「高瀬悠一」が死ぬ。でも今の俺「シエル」はそのまま存在し続けると言うことか。


「何がどうなってんだよ……この世界」


「俺もそう思う」


 畜生。こいつに同意されるとなんか悔しい。


「でも、そもそも雨宮のモブキャラを殺したのは、そいつの例のリア友みたいでな。現実のあいつも相当うざったい奴らしいぜ。ホムンクルスを使って盗み聞きした」


 現実でも殺されるくらい恨まれているとか、どこまでアホなんだあいつは!もういいよ!1ピコでも奴に同情しようとした俺が馬鹿だった!


「……とにかく、貴重な情報提供ありがとうございます」


「どういたしまして」


「でも、やっぱりお前を見逃すわけにはいかない」


「おいおい、何でだよ。人がこんだけ情報与えてやってんのに!」


 あやうくこいつのペースに乗せられそうになったが、そうはいかない。自分が逃れるためにペラペラ話したつもりだろうがそれが仇となったな。


「自分で言っただろう?まだ他に4~5倍は殺人願望を持った奴らがいる、と。そして、逆らうと生きて帰れないような奴には歯向かうことはないってことをな。もちろん……知り合いなのも確実……だよな?」


「あー……いや、それは……言葉のあやで……」


「正直今回の作戦だってお前が一番目ざわりだったんだ!でなけりゃ、あんな危険な手段とらずに、とっとと大勢であいつらをフルボッコにしたんだよ! 」


 ここまで追い詰めたはいいものの、まさかの肩すかしだからな。こいつは……逃がしてはいけない。殺したいくらいに許せないとまではいかないが、ブタ箱にぶち込むくらいはしとかないと。


「やっぱり……駄目か?」


「だめ」


 アルクは困り果てたように左手で頭をぽりぽりと掻く。こんな時まで呑気な奴だ。


「なら、仕方ない……なっ!」


「っ!?動くなっ!」


 奴が一瞬構えを見せると同時に、反射的にフレイムレーザーを撃つ。


「っと!……危なかったな」


 アルクが何か取り出そうとした右腕に命中したが、貫通までは行かず、服が焼け焦げただけだ。ご多分に漏れず魔法耐性の高い防具なのだのだろうか。そして右手には……本?


「言っておくが俺は本当に人殺しなんてやりたくないんだぜ?だが、自分の身がヤバくなった時は例外だ。正当防衛って奴でね!」


「思いっきり不当だ!大人しく降参しろ!」


「断る!殺人で捕まった奴らがどういう目にあってのかくらいは知ってるさ!巻き添えを喰らう気はないんだよ!」


 アルクは素早く本を開いて何かをつぶやいたかと思うと、奴の目の前に大柄な人型の物体が現れる。もちろん一目見てそれは人間ではないと認識できる。服もなければ顔も無い。全身が溶岩の如く赤黒く湧きたっており、近づくだけで火傷しそうだ。


「確かお前は炎の魔法しか使えなかったよな?それならこちらにも勝機はある!」


 戦闘は出来ない事はないのか!?っと思う暇もなく、彼に寄って召喚された溶岩の魔人がこちらに迫って来る。動きは……あまり速くない。漆黒の君なんかに比べたら……!


「フレイムレーザー……あっ!」


 攻撃を仕掛けた瞬間、俺の脳裏に悪い予感がよぎる。そして数秒後、予想通りの結果に。


「き、効いていない……?」


「そりゃそうだ。そいつは『炎のホムンクルス』。小さくはないけど、名前の通り……」


 炎の魔法は……一切通じない……?

 えっ!?なにこの無理ゲー!?


「このゲームはサモナー(召喚士)はないんだけどさ。どうやらアルケミストがその代わりらしい。自分で合成したホムンクルスを自在に操る……これが俺の能力さ」


 偵察用の妖精みたいなのだけじゃないってことなのか?だ……誰だ!?アルケミストは戦闘向きでないって言った奴。責任者出てこい!

 そんな怒りをぶつける暇もなく、炎のホムンクルスがその腕を大きく振りまわしてくる!


「うぇっ!あちっ!」

 

 これは……!触れただけで大火傷は必死。ならば狙うは本体か!


「そこだ、ラピッドォッ!」


 ホムンクルスの腕の2度目の追撃を避けた所で、杖の持ち手とは反対の手でフレイムレーザーラピッドをアルク本人にぶつける。一発じゃ駄目だ。連続で叩きこむ。


「あ、っぶねぇ……だけど、そう来るのも読んでいた」


 が……無理。軽くひるんではいるがアルクは無傷。今度は奴の目の前に、今の俺と同じくらいの大きさの半透明の少女型ホムンクルスが立ち塞がっていた。


「水の……!?」


「そのとーり。炎でもいいんだけど俺も熱いんでな。飛び道具の防御にはこの子さ」


 そう言うと新たに召喚された水のホムンクルスは奴の体の前部にべったりと張り着く。これで防御も万全……ってことか?最悪。もう最悪。戦闘用を複数召喚出来るとか。多分あの時の小屋の爆発もあれを使って凌いだのだろう。


「でっ!あつっ!」


 そうこうしているうちに更に炎のホムンクルスが乱暴に腕をふるって来る。本職のファイターの動きよりずっと遅いが、そう何度も避け続けられはしない。ただでさえさっきの戦闘と、散々森の中を歩いてきた疲れも残っているってのに。


「ソーサラーの癖に中々すばしっこいな!ならばもう一体!」


 うわっ、ちくしょう!何体呼び出せんだよ!

 炎のホムンクルスがもう一体とか……これはもう絶望的としか言い表せない。


「あんまし戦闘得意じゃないってのは本当なんだぜ?お前の身体能力でもそいつらの攻撃をかわせるように、もしもファイターとかが相手なら正直勝ち目がない。ゲーム中でも苦労したよ。こいつらの武器は弱点属性を突くことくらいだからな。全てにおいて中途半端なのさ。でも今回は……相性の問題かな?」


 ソーサラー相手にはめっぽう強い……!特に俺のように単一属性の魔法しか使えないような奴なら尚更。何だよそれ!?どんだけついていないんだよ俺!

 駄目だ、ここは一旦引こう……!入口はホムンクルスが塞いでいるけど……。


 俺は真横に向かって走り出し、教会の窓ガラスを飛び込みの体当たりで突き破って外に出る。こうなると完全に映画や漫画みたいな展開だ。しかも、やっぱり予想通り痛ぇ。顔は帽子で守られたが、手を軽く切ってしまった。

 だが、これで一旦森の茂みの中に姿を隠して……どうすんだ? アルクは絶対に捕まえないといけないっていうのに。周囲は真っ暗だし、他のみんなに気づいてもらうには……森を軽く焼くか?


「おっと、そうはいかない!」

 

 ロッドを構えた瞬間足元がぐらつき、俺はバランスを崩して尻もちをつく。さらに今度は地面が波のように動き出し、体全体が空中に持ちあがった。そして、そのまま教会の前の広場へと体が押し戻される。


「土のホムンクルスだ。それと遠距離の偵察は俺の十八番なのを忘れたのか?」


 アルクが笑いを含んだ口調で教会の中からゆっくりと出て来る。相変わらず口元を隠しているので表情は分からないが。


「森を焼いて仲間に知らせるつもりだったのか?手伝ってやるよ」


 そう言うと、炎のホムンクルスの片方が俺に襲いかかり、もう片方が森の中に突っ込んで行く。気づいた時には既に遅し。ほどなくして煙が上がり、教会の周りを覆うように火の手が上がる。仲間は気づくだろうが、俺は完全に逃げ場を失ってしまった。


「ま、待て……!これってお前もただじゃ……」


「済むよ。この子がいるから」


 アルクの頭の上に乗っかっている水のホムンクルスがけらけらと笑う。


「自分は殺しなんかやんないとか言っておいて……!」


「お前に捕まったらこっちが殺されるんだ、当然だろ。『投降しろ』なんて体のいい死刑宣告じゃねーか。そんな台詞を相手にぶつけたからには……分かってるよな?」


 本気で仕掛ける気なのか、こいつ……この火の手じゃここから脱出するのは難しい。いや、さっきから逃げる事ばかりを考えて、本末転倒もいいとこじゃないか。結局は……。

 俺は目の前のアルクに向けてウィザードロッドを構え直す。


「やっぱりお前も殺る気で来てんだろうが」


「お前なんかと一緒にするんじゃねぇよ」


「結果が同じなら一緒だろ……現実だってそうだ」


 アルクが吐き捨てるかのように言うと、再び目の前に2体の炎のホムンクルスが現れる。


「悪いがとっとと決めさせてもらうよ。援軍が来ると厄介だし」


 さて、格好つけたはいいがどう戦う? 俺の武器は炎の攻撃魔法だけ。だがあいつの操作する炎のホムンクルスには一切通じない。隙をついて、本人を狙ったとしても奴の体は水のホムンクルスによって常にガードされている。

 ……いや、逆に考えれば、『守る必要がある』。そうだ、アルクは自分を守る必要がある。何て事は無い、奴自身はこちらの魔法に対して無敵ではない。ホムンクルスの防衛網を突破出来れば……奴に張り着いている水のホムンクルス……前に張り着いてるってことは、後ろからならどうだ……? いや、そんなんじゃ駄目。ならば上……アレなら行けるか?


「いつまで逃げられるかな!?」


 ホムンクルスの猛攻はなおも止まらない。残り体力も心もとないが、この小柄な体を利用して2体のホムンクルスの体の隙間をかいくぐる。……奴は常にこちらに対して前を向けている。位置取りもつかず離れず。駄目だ、動きを誘導するなんてどうやれば。


 カリッ!


 足が何かを踏みつける音。……さっき破った窓ガラスの破片か。

 ……割れたガラス、割れる……。


 俺ははっとなり、自分の背中に括りつけていた道具入れを触る。

 そして、思考が加速する。


「回復アイテムでも使う気か? そうはいくか!」


 ホムンクルスが倒れかかるように襲い掛かり、それを避けると狙い澄ましたかのように、2体目のホムンクルスの蹴りが飛んでくる。それもかわそうとすると足元の地面が揺れ、バランスを崩した俺の腹にその蹴りがクリーンヒットする。

 小柄な体が宙に浮き俺はその場を転げ回った。何とか立ち上がって蹴られた腹部を触ると、服が焦げてただれている。……炎耐性はそこそこあったな、この服。しかし何度も受けてちゃ不味いか。


「やれやれ、3体のコンビネーションを使ってようやく一発か。これだから戦闘は苦手なんだ。でも、これでやっと畳みかけることが出来る」


 アルクが本をなぞると今度は3体目の炎のホムンクルスが召喚された。どんだけ持ってんだこいつは。操作は自動なのか手動なのかが少し気になるところだ。


「これで終わりだ!」


「……ああ、俺も正直疲れた」


 そして俺は、左指に炎を灯し、起死回生の狼煙を上げた。



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