第24章 ― 世界を喰らう形態
宇宙の虚無の中で、クララ・コズミアは唸った。
その声は、もはや単なる音ではなかった――歪みであり、絶対的な憎悪に圧縮された怒りだった。
「どうして……」
震える声で、彼女は呟いた。
「どうして……あんな存在が、私を傷つけられる……?」
その目が見開かれ、狂気に染まる。
「私は認めない……」
「このケルベロス……この忌まわしい……このクズが……」
「ウウウアアアアア!」
女王の身体が光に包まれ、爆発した。
それは赤い光だった。
暴力的で、不自然な光。
近くにあった五つの惑星が、完全な沈黙の中で存在を消した。
遥か彼方の銀河は、宇宙の息吹一つで吹き飛ぶ塵のように蒸発した。
恒星が連鎖的に死に、空間は深紅に染まった。
世界の断片――大陸、核、化石化した海――が動き始める。
落ちているのではない。
従っているのだ。
すべてが引き寄せられ、結合し、融合し、
ひとつの天体へと形を成していく。
それは怪物のような惑星。
歪で、脈動し、理解を超えた規模へと膨張していった。
その頃、桃色と白の惑星では……
空が赤く染まった。
エネルギーの奔流が雲を蛇のように走り、暴力的な潮流となる。
大気は呻き、地面は恐怖に震えた。
ケルベロスは立っていた。
動かず、ただそこに。
彼は、そのエネルギーを感じていた。
より濃密で、
より古く、
より危険な力を。
「なるほど……」
落ち着いた声で、彼は呟いた。
「ついに……本当の姿を現す気になったか」
背後で、侍女たちが目を覚ました。
その瞳は白く、赤い血管が走っている。
精神支配はさらに深まり――もはや支配ではなかった。
意思の殲滅だった。
彼女たちは突進した。
ケルベロスは地面を踏み鳴らした。
大陸の城壁のような、巨大な岩の障壁が出現した。
だが、意味はなかった。
侍女たちは岩を貫通した。
腕、脚、肩、顔――
あらゆる場所からケルベロスを掴み、
生きた錨のように拘束する。
痛みも、恐怖も、完全に無視して。
一人が正面に現れた。
そして、攻撃した。
顔面への正拳。
ケルベロスは動かなかった。
続けざまに攻撃が来る。
腹部への一撃――衝撃波。
顎へのフック――稲妻が空を裂く。
顔への蹴り。
さらに拳。
さらに拳。
すべてが苛烈で、腐敗したエネルギーを帯びていた。
最後に、その侍女はすべてを一点に集中させた。
踏み込み、
そして――命中した。
同時に、他の侍女たちが彼を放した。
ケルベロスは吹き飛ばされ、
二つの山を紙のように貫通し、
三つ目の山に突き刺さった。
岩は核に至るまで砕け散った。
静寂。
彼は立ち上がった。
短く息を吐く。
ケルベロスは肩に手を伸ばし、
スーツについた埃を払った。
まるで取るに足らない汚れでも落とすかのように。
「……確かに」
彼は言った。
「彼女は、本当に……強い」
視線を上げる。
侍女たちが再び、凄まじい速度で飛来していた。
「操り人形と戦っている暇はない」
彼は言った。
「お前たちの命を奪えば、さらに不均衡が生まれるだけだ」
ケルベロスは跳んだ。
一動作で大気圏を突き破り、
衝撃波が空を引き裂いた。
数秒後には、彼はすでに宇宙にいた。
正面には、なお脈打つ赤い光。
深紅の惑星は、ほぼ完成していた。
「なんという破壊力だ……」
彼は呟いた。
やがて、光が消えた。
そして――
恐怖が姿を現した。
新たに形成された惑星から、
神秘的で怪物的な存在が姿を現す。
巨大なトカゲの身体。
空間を引き裂く四枚のドラゴンの翼。
病んだ太陽のように燃える、四つの眼を持つ頭部。
蜘蛛のような、複数に分かれた飢えた顎を持つ口。
黙示録の柱のように、惑星に突き立つ四本の巨脚。
その大きさは、理解不能だった。
足元の惑星よりも、はるかに巨大。
その高さは……測定不能。
怪物が咆哮した。
音は真空を越え、
遥かな銀河までも震わせた。
ケルベロスは、それを見つめた。
そして――笑った。
「いいだろう……」
最終宣告のように揺るぎない声で、彼は言った。
「ここからは……本当に、残酷な戦いだ」
宇宙が、息を呑んだ。
次の章へ続く。




