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明かされる過去~怯える母、その理由とは~

「ラーニー、もとい閃兄さん、このくそ女、どうやって殺すの?」朔は猟奇的な顔で衝撃の言葉を吐く。


「おい…。お前に誰が憑いてる…?」朔の言葉と表情に、異様な殺意を感じた閃は、言葉に詰まる。


「えっ?誰も憑いてないよ。僕は僕だよ。ねえ、それはそうと…、さっきから聞いてるんだけど。応えてよ。兄さん。どうやってこの女、殺すの?」朔は変わらずに笑っている。


「ちょっと待て。」そう言って、透視するかのように朔の状態を確認するが、朔には誰も憑いていない。


「これがあのバカ女に育てられた末の歪んだ結果か…。」ラーニーはボソッと言う。


「は?何言ってんの?誰がこんなくそ女に…俺はこいつに育てられた覚えはない。反吐が出る。」おどおどしていた最初の朔の姿はすでに微塵も感じられない。


「ねえ、兄さんが殺らないなら…、僕がやってもいいってことだよね?」母は猟奇的な朔の顔を見て、


「何を言ってるの、朔?」体が震え始める。


「お前が僕にしてきたこと…、自分の胸に手を当ててよく考えてみてよ。」母はその言葉を聞くと急に落ち着かず、異様に汗をかいているように見える。


「お母さんはあなたを心から愛しているだけよ。わっ、わかるわよね、朔?」話している口もガタガタと震えている。


「そういえば、お前の心層に入り込もうとしたがお前の過去だけ見えにくかった。お前自分で過去を封じたのか?」閃は何度も朔の心層に入ろうとしたが、ぼやけて何も見えず、入り込めなかったことを思い出した。


「まあね。俺の心層覗いたって、こいつにいたぶられてるところくらいしか見えないよ。」


「何言ってるの?朔!やめなさい!」朔の衝撃の告白に母が叫ぶ。


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