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アーロ~覚醒の時~

 先ほどまでクラウディスと戦っていたラルスは、戦場を後にし、命の恩人であり、いつの間にか特別な存在になっていたエルフリーデの代わりにこの戦場に立つ。


 最初からフルスロットルで、破壊神に憑かれたケイトに向かうラルス。


 アーロの姉であることは理解していたが、瀕死状態に落とされたエルフリーデをその目で見てしまったことから、【ケイト=ラーニー】となっているラルスの脳内では、姿は10代の女の子といえど、そんなことはもはや関係なかった。


 しかし、それを見ているアーロは気が気でない。仲間が姉を攻撃し、その仲間は最強かもしれない、そんな状況下でおとなしく見ていることなんて出来ないアーロは、


「ラルス!相手は僕の姉さんだよ!もうやめて!じゃないと、姉さんが死んじゃう。こんな戦い…、意味があるの?失うだけで何も生み出さない。」思いが込み上げて、呼吸が正常にできなくなったアーロは、一度ゆっくり深呼吸して続ける。


「どこもかしこも、友達だったり、兄弟だったり…、みんな自分の大切な人と戦ってるじゃないか!なんでよりによって…。


 僕だって姉さんが敵なんてやだよ!もうこんな戦い嫌だ。もうやめてくれ!」そう叫んだ刹那、アーロの周り約半径50m以内にあるものが全て吹き飛ばされる。


その爆風、轟音に、全ての戦場の者たちも巻き込まれ、粉塵により視界を奪われ、一瞬何が起こったのか分からなくなるほどだった。


  アーロはゆっくりと目を開ける。すると自分の体から蒸気がゆっくりと上がっているのに気づく。また周りを見渡すと、自分の怒りにより発生した衝撃波によって破壊された瓦礫の跡に、自ら驚き動くことができない。


「なに、これ?」




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