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【5星王~緑の石~】

 ファータ王ルドヴィク13世との戦いを終え、自分の「石」が王の石であると思いがけず明かされたフィン。


「莉羽。帰ってきたよ!偉大なる王フィン様が。」ファータ王の話が事実かどうかはっきりしない中であるにも関わらず、フィンは浮かれている。


「おかえりなさい。フィン王!」私はにんまりと、ちょっとわざとらしい笑顔でフィンを迎える。


「そうなんだ。莉羽!ほんとか分からないけどね…、しかも国王に逃げられたし…。あともう少しで事実を聞き出せたのに…。」フィンはすごく悔しそうに言う。


「でも、フィンが、もし5星王の1人だとしたら心強いな!私だっていまだに自分が遣士だっていう自覚ってないけど…、フィンが王なら頑張れる!」私が顔の前で拳を握ってガッツポーズして見せるとフィンが、


「そうだろ、そうだろ。俺がいると心強いよな!」フィンのどや顔が過ぎる。


「兄さん、あんまり調子に乗らない!兄さんが王だってはっきりしてないんだから。これでもし違ったら…、超恥ずかしいよ。」からかうようにアラベルは笑っている。


「ふふふ。この世で最強の力を手に入れたみたいな顔してるけど、戦いはこれからよ。王かどうかは分からないにしても、フィンにはみんなを引っ張っていってもらわないとね。」


莉月がフィンに向かってそう言うと、今度は仲間全員の顔を見てそのまま続ける。


「みんなにも聞いてほしいわ。ここのみんなは強い。自分の命がかかっているにも関わらず、こうやって世界のために戦うと決意し、ここに集っている。みんな思いは同じよ。これからの戦いを考えた時、私たちと同じ考えを持つ12使徒が、仲間として加わる可能性がある。その時、ここにいるみんながお互いを信じ、助け合っていく事を忘れないで欲しいの。」全員が母の言葉に頷く。



「そういう仲間と共に戦えるってのは、心強いよな。」コンラードが言うとみんなも賛同する。


「ところで…、皆の気持ちが盛り上がって最高なところなんだけど…、君は誰?」

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