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【謎の生き物~ログ~】

「何か手掛かりはないのかしら…。」莉亞がそう言うと、


「手掛かり…ねぇ。12支人は『石』との適合が絶対条件だったじゃない?こちらの12使徒も『石』が関わってくるのかな?」私は何とはなしに、自分の『宿世石』を取り出す。それを見ていたフィンが、


「そうか!『石』か!莉羽には『宿世石』。莉亞にも、『宿世石』。結晶が出す力を感知できれば、それを頼りに見つけることができるんじゃないか?」興奮しながら声を上げる。


「確かに、この石、ここぞって時に光っていたりするもんね。石の力を感知できるものって何だろう?」私は考えをめぐらし、あることを思い出す。 


「石の共鳴…?」私の頭にシュバリエでの石同士の共鳴がフラッシュバックする。


すると突然アーロが椅子から転げ落ち、


「やめて、やめて。」何かを遠ざけようとしている声が聞える。


「どうしたの?アーロ。」私はそう言うと、テーブルの下に寝転がっているアーロを見る。


「話し合いの途中にごめん。莉月母さんが焼いてくれたクッキーを食べようとしたら、突然こいつが…。」


寝っ転がったアーロのお腹の上に一匹の犬?のような生き物が、ちょこんと座り、アーロが手に持っているクッキーを狙っているようだった。


「何?」私は驚いてアーロに手を伸ばすと、その犬のような生き物が、今度は私に飛びついてくる。


「きゃあ。」私は思わず声を上げ、後ずさりする。それを凱が受け止めて、


「さっきまでいなかったのに、どこから出てきたんだ?この生き物は…。」凱が私の両脇を抱え、立ち上がらせる。


「ごめん。これ、僕の友達で『ログ』っていうんだ。メルゼブルクの家の近くの森で見つけた魔物の子供なんだけど、仲間とはぐれたみたいで…。僕が邪気を祓ったらすっかりなついて。普段は小さいぬいぐるみみたいになれるからポケットの中に入れておいてたんだけど…。クッキーのいい匂いで目覚めちゃって、元の大きさにもどっちゃったみたい。みんな、ごめんなさい。」


アーロはログを抱っこしてクッキーを与えながら、みんなに謝る。私はその愛くるしさに、


「かわいいね。ほら、こっちにおいで。」というとログは嬉しそうに私に飛びつきじゃれてくる。それを見たハルトムートが、


「莉羽。お前、ポケットに何か入れてるのか?光ってるぞ…。」といって、私のポケットを指さす。するとハルトも突然自分のポケットに手を入れ、中から何かを出し、テーブルに置く。


「えっ?」皆が目を見張る。


「これは、俺が小さいときに両親から渡された石だ。妹のアレクシアも紫の石を持っていたんだが…。」


テーブルに置かれた石が静かに青く光っている。


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