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【第9夜⑥ ~特殊な地割れ~】

私と莉亞のやり取りを見ていたエドヴァルドは不思議そうにしていたが、


「仲がよろしいのですね。」と笑って見せる。その笑顔に私は、


『この師団長も、かなりイケメンだなぁ…、相当モテるんだろうな…』と思いながら見ていると、莉亞が心層で、


『こら、浮気厳禁!』今度はかなり怒った表情で見ているので、私は目を合わさないように明後日の方を見てごまかす。


このやり取りを見て、さらにエドヴァルドの顔が、?になったのは言うまでもない。


会場内が静まってきたのを見計らったように、村長が私たちに尋ねる。


「今回の訪問は、地割れの調査ということをお聞きしておりますが…。」


「はい。数日前に大規模な地割れが起き、この村が一番大きな被害を受けたとの報告を受けております。先に調査団がこちらに向かったはずなのですが…。」私が王の言葉を思い出し尋ねる。


「そうでしたか…。でもこちらに調査団の方々は来られていませんが…。」村人が答える。


私と莉亞はどういうこと?と首をかしげて顔を見合わせる。


「えっ?そうなんですね…。じゃあ、別ルートで向かっているのかもしれませんね。もう少し待ってみましょうか…。それはそうと…、こちらに来る途中確認したのですが、村に全くと言っていいほど被害が見られないのですが、いったいどういう事でしょうか?」私は村に入ってから、地割れの影響を何一つ確認できない疑問を投げかける。


「そうなんです。先日起きた地割れは…。今までにそうは経験したことのない、特殊な地割れでした。」村長は少し緊張気味にゆっくりと話し始める。


「特殊とはどういうことですか?」莉亞がすかさず聞く。


「百聞は一見にしかず、でございます。地割れの現場にお連れしましょう。しかし、先ほど到着されたばかりですし、明日早朝に、ということでよろしいでしょうか?」村長は私たちを気遣う。しかし、


「いえ、事は急を要します。出来ればすぐにでも確認したいのですが…。」早く凱にたどりつく手掛かりを見つけたい気持ちが私を焦らせる。すると、


「村長。」師団長が村長のもとに駆けより、何やら耳打ちしている。


「どうかされましたか?」私は気になって尋ねる。師団長は村長に話し終えると私に、


「姫様。大変失礼なことを申し上げますが…。」


「なんでしょう?」



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