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【第6夜⑤ ~演技か天然か~】

 白く柔らかく光る光路を抜け、家に帰ってきた私たち5人。


「お母さんの予想通り、お父さんはあちら側の人間だったね…。」私は想像していた以上に、父が神と崇める存在に心酔している事にショックを受け、言葉を発する気力も失う。


「そうね…。そうでないことを願っていたんだけど…。」母も予想はしていたが、ここまでとは思っていなかったようで、両手で顔を覆い、肩を落とす。


 みんなが目覚めても、ただ1人何事もなかったかのように寝ていた莉奈がゆっくり起き出す。


「今の何?お父さん、どうしたの?」莉奈がどの立ち位置で接してくるのか、探るように彼女の目覚めを見ていた私たちは、ある意味拍子抜けする。


「何、今の?夢だったの?お父さん、なんか怖かったね。あ~あ、もうスカート汚れてるし、こんな日に、お気に入りのなんか履かなきゃよかった…。」凱と私は、顔を見合わせる。


『莉奈って…、この状況に、何言ってんの?天然?』


『演技かもしれないし、今だけ洗脳が解除されてるのかもしれない…。まだ様子見だな。深入りはやめよう。』


『分かった』


 莉奈がどこでどういう行動を取ってくるか、私たちには全く想像も出来ないのが心底怖かった。突然、ここの誰かを拉致する可能性もあれば、殺してしまうかもしれない。皆、莉奈が傍にいるときは、細心の注意を払う必要があった。莉亞も、ずっと横目で莉奈の動向を確認しつつ、私の方に近づいてくる。


『莉奈は、何も知らないって演技をしてるかもしれないってこと?』


『分からない。だから今は何も話さないでいいよ』私は莉亞と心層で話す。



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