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【第4夜⑤ ~恋人なの?~】

 その夜、私は莉亞とお互いの過去から現在に至るまでの出来事を、時間も忘れ、夜通し語り合った。私が「神遣士」である事はもちろん、その他話し切れていないファータ以外の星の状況など、信じがたい内容も莉亞は驚くことなく全てを受け入れた。半信半疑ではあると思うが、皇子を救うため、ただそれだけを原動力としてこの子は生きている。私もその思いを全部受け入れて進もうと決意を新たにする。


 そこで私がまだ話していない、話すことが出来なかった問題に莉亞が気づく。


「ところで…、莉羽と凱は恋人なの?」


私は内心『その話題、来たかー。そうだよね、気になるよね?』と少し動揺して、


「え?ああ…。気になるよね…。えっと、それはね…。」そこまで言いかけると、凱が窓を伝って入ってくる。


「エルフィー皇子との事があるのにって思った?莉亞。」凱は会話を聞いていたようで、莉亞に直球で聞く。


「うっ、うん。エルフィー皇子との結婚の話があったのに、さっき2人が抱き合ってたから…。」


「あれは…、幼馴染のハグだ。付き合ってはいない。」凱はこの上なくきっぱりと言い切る。


私の方は、表面上は凱に合わせて頷いてはいるものの、そう断言されたことにより、心はぽっきり折れている。


『そこまではっきり言われると辛いよ…、凱』


 私が凱の方をちらっと見ると、私のそんな気持ちを気にも留めていないように、莉亞と楽しく話している。私は心の中で、さっきもみんなの前で宣言したし…、もう考えていても仕方ないから、凱への気持ちとかも含めて、ちゃんと莉亞に話していこうと心に決める。


※※※


 莉亞が寝た後、私と凱と母の3人で、ファータ王宮の上空に現れたクラウディス、橙色の目の女、ロイについて、そして彼らの話に頻繁に登場する「女」について、また、これからどう動いていくかについて話し合う。


その夜、莉奈は友達の家に泊まりに行くと帰ってこなかった為、警戒しつつもそこまで気にすることなく話すことが出来た。



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