入学式の次の日
何話か投稿してからいうのも何か違うかもしれませんが恋愛し始めるのはだいぶ後になります。
今しばらく優衣と紗香の百合百合した空気を楽しんでください。
須美さんとは連絡手段を何も持っていないけど登下校は一緒にしたい。
須美さんには何も有無は取ってはいない。
見たところ毎回一緒に登下校するような人はいないっぽいので交差点で待っていても迷惑にはならないだろう。
そんなことを考え、昨日より10分以上早く家を出る。
須美さんがいつ頃交差点を出るのかわからないからだ。
ならば待ち伏せしてればいい。
少し早歩きで交差点に向かう。
須美さんは見たところいなさそうだ。
流石に私以上早く出てるとは考え難いのでしばらく待つことにする。
須美さんは5分程度経ってから現れた。
これなら次からはそこまで急がなくても良さそうだ。
一瞬顔を上げてこっちを見たかと思うとすぐ下を向き、私の横を通り過ぎようとした。
「おはよう。須美さん」
「お、おはようございます。」
「ねぇ須美さん。一緒に行く人がいないから。どうかな登下校一緒に行かない。」
パァ〜と聞こえてきそうなほど表情が変わった。
昨日も思ったけどリアクションが大袈裟だな。
「ぜ是非。」
そこからは昨日の下校時とそれほど変わりなかった。
ガラガラガラ
「今から委員会と係を決めるぞ。形式は立候補性で行う。」
まず、クラス委員1名から。誰かしたいものはいるか。」
しーん。
みんなしたがらないよね。
そして少し視線を感じる。
中学校が同じ人からだろうか。
確かに中学の頃は委員長やっていた。
高校では特にやるつもりはない。
「弱ったな。」
「先生ー。白井さんがやるというどうですか。」
「うーん。やりたいものはいるか。」
手は誰一人として上がらない。
「ごめんなさい。白井さんしてもらっていい。」
「はい。構いませんよ。」
薄々感じてはいました。
新入生代表もしたのだからそれが関連して言われてもおかしくはないですよね。
中学時代はほとんどしてはいたのでやることが変わりないのであれば、苦労はあまりしないだろう。
その後はすらすらと進んでいった。
須美さんは何にも入らなかった。
「明日実力試験があるから今日は帰ってから勉強をしてください。ではクラス委員。」
起立礼
「ありがとうございました。」
少し急いで帰る用意をして後ろを向き
「須美さん帰りましょ。」と話しかけた。
「はい。」
やはり嬉しそうな表情をしている。
この表情で過ごしていればもう少し周りに人がいてもいいと思うのに。
下校中、須美さんから話しかけてきた。
「し、白井さんはすごいね。クラス委員に任命されるなんて。」
「そうかなぁー。」
少し照れくさい。
交差点で「また明日ね。ここで待ってるから。」
「はい。また明日。」
読んでいただきありがとうございます。
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