始まり
初・投・稿☆
僕は篠宮伊月。今年の春に高校生になったばかりだ。
多少勉強はできるがそれ以外は特にふつうの高校生だ。
ただ、少し……いじめられているだけだ。
最初は、まだ物を少し取られる程度で済んでいた。
だから、耐えてしまった。これがいけなかったのだろう。
いじめは、日に日にエスカレートしていき、今では殴る蹴るは当たり前だ。
ドスッ!!ドガッ!!
「だめだよ~しのみやく~ん?ボクシングの練習中にそっぽ向いてちゃ~」
こいつは榊翔悟。僕をいじめてくれてる代表格だ。
「サンドバックは、おとなしく打たれてなきゃ〜」
「「「ぎゃははははははははは!!!」」」
こいつらは、人の目が無くなるとすぐに殴ってくる。
一通り殴って気が済んだようで奴らは帰っていった。
まだ体が痛むが、このままでは授業が始まってしまう。
僕は1人フラフラと教室へと歩いていた。
「随分とひどくやられたね?」
嫌な声が聞こえる。
「教室まで行けるかなぁ?」
こいつは鈴木貴久。こいつのせいで僕はクラスで変態セクハラ野郎になってしまっている。
お陰で何を言っても嘘つき呼ばわりだ。
「お前……よくもぬけぬけと!」
僕は鈴木に掴みかかろうとした。
「おっと、いけないなぁ。ここには監視カメラが設置してある」
「ただでさえ君の立場は弱いのに、この僕に暴力を振るったとなれば、君はどうなってしまうのだろうねぇ」
クソッ‼︎ まただ。またこいつにやり込められた。
「黙ってしまうなんて、つまらないなぁ」
不意に何かにつまづいてしまった。僕の体は地面に向かって倒れていく。
「ああ、ごめん。引っ掛けてしまったね」
もういい、もうやめてくれ。
「ああ、篠宮君……君は、弱いねぇ」
そう言って鈴木は教室へと戻っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「また遅刻か篠宮。弛みおって」
結局、授業には間に合わなかった。先生の叱責が飛んでくる。
「すみません」
そう言って僕は席に着いた。いじめのことは1度先生に言ったことがある。
しかし、信じてもらえなかった。
そりゃそうだろう。セクハラ野郎と優等生、どちらを信じるかなんて明らかだ。
それ以来僕はいじめを黙って受けるようになってしまった。
体の痛みでまともに授業など受けられないが、授業中は殴られなくて済む。
奴らはバレないように服の上から殴ってくる。
「では、問題集の67pを解いてくるように」
授業が終わり、先生が宿題を告げて帰って行った。
また榊達がやってきている。
そう思った時、異変は起こった。
突然床に幾何学的な文様が浮かび上がり始めた。
「うわ⁉︎なんだこれ⁉︎」
段々と文様は光り始めている。
みんな、何かいけないと思ったのか、逃げようとし始めた。
しかし、もう光は溢れんばかりに輝いてる。
もうダメだ。そう思った次の瞬間、
僕達の意識はプツリと途切れた。