動画を撮ってみた
はろはろー、みんなのアイドル瑛斗君ですよー。
今日は僕の大切な人を紹介しようと思いまーす。
「はーい季楽ちゃんこっち向いてー」
「うるさい」
なーんてゆうけど季楽ちゃんは僕にメロメロなんだー。
「ちょっと、カメラ向けないでくれる」
「いーじゃんいーじゃん!ぴーすぴーす!」
あ、痛い。
愛が痛いよ季楽ちゃん。
蹴らないでぇ……
「瑛斗ほんとうざい」
「うぅ、季楽ちゃんは僕の事嫌いなの!?」
くらえ!僕のおめめウルウル攻撃!!
「はいはい可愛い可愛い」
ぐはー、ここで頭ポンポンは反則なのだー。
「これじゃどっちが彼氏だかわからないー」
「だめなの?」
んんんんーーー、ここで小首傾げるなんてずるいよーー。
「好きーー」
「私も好きだけど抱き着かないで」
こんな辛辣だけど優しくてかわいい人が僕の大事な彼女なのです。
僕たちの馴れ初め?はまぁまた後日話すとして、今は置いておこう!
「まったく、なんでいきなり動画なんか撮ってるの」
「なんとなく!思い出作りとして?」
呆れたようにこっちを見てくる季楽ちゃんにてへぺろする。
彼氏をそんな冷たい目で見ないのー!
「もういいよそういうの」
「えー!」
立ち上がってどこかに行こうとする季楽ちゃんについていく。
「どこいくのー」
「寝室」
……!!!??
「え、あの……そそそ、そういうのは」
「何を勘違いしている」
あわあわしている僕を蔑んだように見てくる季楽ちゃん。
「一緒に寝るでしょ?」
「!!寝る!腕枕してあげるー」
「結構」
フフフ、でも僕は知っているのです。
眠りについた季楽ちゃんは僕に抱き着いてくる。
すりすりしてくるのを僕は知っているのだ!!
かわいいだろう!?かわいいだろう僕の彼女!!
「何にやけてんの?早くしなよ」
「はーい!!」