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秘密

この恋は許されるのだろうか。


相手は一回りも下のまだ学生だというのに。


「おはようございまーす!」

「おはよう」


今日もよろしくお願いしますという笑顔がかわいい。


あー、だめだだめだ。


僕はもう三十路間近。


相手は18歳。


こんなの犯罪だ!


「音弥さん、どうかしました?」

「え!?いや!何でもないよ!!」


覗き込んでくる奏ちゃんに心臓が飛び出そうになる。


こんな気持ちを僕が持っていることを奏ちゃんは微塵も思ってないだろう。


いや、いいんだ。


こんなおじさんが自分の事を思っているなど知ったらきっと嫌な思いをするだろう。


気持ち悪いと、思われてしまうだろう。


そしたらきっともうこの店で働いてくれることはなくなり、会う機会は消えてしまうだろう。


それは嫌だ。


許されないとはわかっている。


伝えることも、本来ならこんな気持ちになるのもいけないことなんだ。


それでも、思うだけなら……好きでいることくらいなら。


ひっそりと愛することは許してほしい。


「奏ちゃんチョコ食べる?」

「食べます!ありがとうございます!!」


甘やかすのは許されますよね。


近くでこの笑顔を見続けられるなら僕はこの気持ちをずっと隠していよう。

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