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prologue
人には誰しも悩みや迷いがある。
自分の夢は何なのか、自分の存在意義は何なのか、これからどうすればいいのか。
人によって大小様々である。
答えを得られないものはいずれ未練となり後悔となる。
本当の自分を見つけられない者は淘汰される。
この世は残酷なのだ。
だが、迷う者たちだけが行き着く場所が存在する。
そこはどこでもない場所。
そこに居るのは一人の少女。
ある者はその少女をこう呼んだ。
―――道先案内人“アリス”
『さぁ、貴方の道を示しましょう』