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ささやかさんが悪いんです。私は悪くないんです。
交流ユーザーのささやかさんにツイッターでの会話の流れから「じゃあそれで1本短編ですね☆」と言われたので書いてみた。
「看板番組」までが会話の流れ。私は悪くない。
ゲストからレギュラーを経て司会者にまで昇りつめた俺の看板番組が、ディレクターの鶴の一声で打ち切りになったので、憎さ余って殺意百倍に殴り殺してしまった。
「君はいいパンチを持っているな」
死体を見下ろす俺の前に拍手をして現れた黒服の男。俺は差し出された名刺を見る。
「地下格闘会?」
「君のような殺害パッション溢れる人材を探していた。私と地下格闘界の頂点を目指さないか?」
俺の地下格闘家人生が、ここに始まった。
私は悪くない。




