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終末の過ごし方

 今日は終末なので「終末なにしたい?」と聞くと、彼女は少し考えて「海でも行こうか」と言った。

 初夏の晴れた海は砂浜こそ白いけれど、真夏のような焼きつける熱さは持たず、海風が磯の香を巻いて涼やかに流れる、とても心地よい場所だった。

 波の音は絶え間ない。


「波の音も消えるのかな?」


「消えなかったら、いいよね」


 そう呟いた彼女の手を握り締め、ボクは空を見上げた。

 空に巨大な隕石が走る。

 沖の船が一斉に汽笛を鳴らした。

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