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ボクはタンポポになってしまった

 風に飛んだタンポポの綿毛がボクの身体に根を張って、ボクはタンポポ人間になってしまった。

 自分のことに無精なボクは、鏡なんて見ないものだから、花が咲くまでこのタンポポに気付かなかった。タンポポの根は深いので、花が咲くまで育ってしまったらもう抜けない。

 ボクの頭に黄色い花がかわいく咲いている。

 でも養分を吸われたボクはもうヨボヨボ。

 花が綿毛になった。

 風に飛んでいくボクの綿毛は、次はどこに花を咲かすのだろう。

今日、外に干した洗濯物にタンポポの綿毛がついていた。それだけです。

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