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夢やぶれて

テキストポイ「200文字小説コンテスト」参加作品

http://text-poi.net/vote/56/

 歌手である妹が五年ぶりに戻ってきた。俺は妹を墓参りへ誘った。

 夏の墓地は蝉時雨に包まれている。陽射しに焼けた両親の墓は、白く眩しかった。

 水を撒き、二人で墓を磨く。そして花を生けて線香を焚き、手を合わせる。


「夢やぶれて……か」


 目を開けた妹は、立ち昇る線香の煙を見ながら呟いた。


「そんなことを言いに帰ってきたのか?」


 妹が俺を見る。


「親父もお袋も俺も、ずっとお前のファンだぞ」


 泣く妹。俺はその肩を軽く叩いた。

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