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栄光の落日 〜1453年コンスタンティノープル〜
ビザンツ皇帝コンスタンティヌス十一世は、皇宮に翻る赤白の半月旗を見て街の陥落を悟るしかなかった。
聖ロマノス軍門から逃げ崩れるキリスト教徒を興奮したトルコ兵が次々と斬り倒す。
「捕らわれより死を選ぶ!」
皇帝の従騎士がそう叫び、敵へと斬り込んでいく。
皇帝は紅のマントを脱ぎ、皇章を剥ぎ捨てて剣を抜いた。
「私の胸に剣を突き立てる、一人のキリスト教徒もいないのか」
そしてそう呟き、怒号と悲鳴の渦中に姿を消した。
二百文字で歴史小説を書くのは、やはり暴挙であった……。
コンスタンティヌス11世、字数使いすぎだよ(つд`。)
でも、一度は書いてみたいシーンでした。




