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暗闇の音
黒々とした暗闇が僕の背中にある。この暗闇から音がする。コツ、コツ、杖を突くような音。次第に大きくなる音。僕は暗闇を振り返る。そこに何がいるか僕は知っている。でも見えない。暗闇は覗けない。音だけが聴こえる。この音はいつか僕に追い付くのだ。僕の足元に届いて、そして僕を呑み込んでしまうのだ。コツ、コツ、暗闇から音がする。でも僕は前を向く。僕は知っている。この音はまだ僕に追い付けない。だから僕は前を向く。
黒々とした暗闇が僕の背中にある。この暗闇から音がする。コツ、コツ、杖を突くような音。次第に大きくなる音。僕は暗闇を振り返る。そこに何がいるか僕は知っている。でも見えない。暗闇は覗けない。音だけが聴こえる。この音はいつか僕に追い付くのだ。僕の足元に届いて、そして僕を呑み込んでしまうのだ。コツ、コツ、暗闇から音がする。でも僕は前を向く。僕は知っている。この音はまだ僕に追い付けない。だから僕は前を向く。
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