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そして少女は今日も学校をふける「マスターとあたしとナポリタン」
テキストポイ「200文字小説コンテスト」参加作品
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学校をふけたあたしは、馴染みの喫茶店にナポリタンを食べに行く。
「またさぼりかい」
馴染みのマスターが呆れ顔であたしを迎える。
「さぼりじゃないよ。マスターの授業を受けにきたの」
あたしが言うとマスターはナポリタンを作りながら聞き返す。
「僕が何を教えるんだい?」
「愛」
マスターは笑いながらフライパンを返した。
「マスターの愛をあたしに教えて」
「はい、ナポリタン」
大人なマスターのナポリタンはちょっと甘酸っぱい。




