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そして少女は今日も学校をふける「マスターとあたしとナポリタン」

テキストポイ「200文字小説コンテスト」参加作品

http://text-poi.net/vote/56/

 学校をふけたあたしは、馴染みの喫茶店にナポリタンを食べに行く。


「またさぼりかい」


 馴染みのマスターが呆れ顔であたしを迎える。


「さぼりじゃないよ。マスターの授業を受けにきたの」


 あたしが言うとマスターはナポリタンを作りながら聞き返す。


「僕が何を教えるんだい?」


「愛」


 マスターは笑いながらフライパンを返した。


「マスターの愛をあたしに教えて」


「はい、ナポリタン」


 大人なマスターのナポリタンはちょっと甘酸っぱい。

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