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そして少女は今日も学校をふける「マジかそのセリフ」

テキストポイ「200文字小説コンテスト」参加作品

http://text-poi.net/vote/56/

 学校をふけて喫茶店でコーヒーを飲んでいたあたしは、隣の席のカップルが始めた痴話喧嘩に聞き耳をたてていた。

 どうやら女が男を責めているらしい。寂しいとか構ってとかそんな話だ。


「わたしと仕事どっちが大事よ!」


 マジかそのセリフ、とか笑っていたら、男がポツリと返した。


「無職の俺を愛せんのかよ」


 女が止まる。男は席を立った。

 あたしはコーヒーを飲む。


「そこで止まっちゃねぇ……」


 冷めたコーヒーの味は苦いもんである。

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