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僕の幼馴染みは友達が少ない
テキストポイ「200文字小説コンテスト」参加作品
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僕の幼馴染みは友達が少ない。
「笑えばかわいいのに」
「余計なお世話だ」
彼女のつり目が僕を睨む。ヤクザみたいな睨みっぷりだ。
「そうツンケンするから友達ができないんだよ」
「いらねぇよ」
「そんなこと言うなよ」
僕は彼女の肩を掴んで、正面から顔を見る。
すると彼女の顔が赤くなった。
「やめろ!」
彼女が手を払う。
「あたしにはお前が……」
「僕が?」
「なんでもない!」
こんなにかわいいのにどうして友達ができないんだろう。