表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくのたび  作者: 玲於奈
8/16

洋食屋のオムライス

なし

はじめてのこととはいえ

しばらく

倒れたままだった

そして

涙がとめどめなくあふれた


冬がちかづき

一台も自転車のない小屋で

空をみあげた


おもわず


ああ

あの自習の時


「頭がいたい」とか


「ねむいから、ねる」


なんて言って

頭をふせてればよかった

そう思った



気をつかうの

つまんないなあと

思いつつも


それが

学級の和

もしくは掟かとためいきがでた


もって生まれた性格

なんなのか

その頑固さがわざわいしてしまった


そして

ころがるような生活がはじまった



いまさらながらの

遠い過去をぼんやり

思い出す


なんだか昨日のことがきになって

いつもとは違う

土手に座って

ぼんやりしていた


突然


橋の方から

大きな声がする

大男が叫びながらこちらに

やってくる



「おーい、きょうは

 おそかったなあ」


「半分だけど、オムライスだぞーー」


「老舗の洋食屋のやつだぞーーーー」


声がだんだんちかづく


おちゃんの声に

おもわず力がぬけた


そのまま

土手にへたりこんでしまった



雨がふってきたのかと

思って

そらをみあげた


ほうを

なみだがつたった





なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ