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ぼくのたび  作者: 玲於奈
10/16

なかなかの策士

なし

ぼくが

しばらくおっちゃんを

待ってやると

ぼくの前までは

つえでよたよた

歩いていたおっちゃん


急に棒をなげすて


「よくも、こけにしてくれたんけ」


とおっちゃんの腕が

ぼくの首をしめてきた


なかなかの策士

おそるべしおっちゃん

まさに中年パワー


そのおっちゃん

にやにやしながら

ぼくの

首をもったまま

あるきだす


しかしながらまだ

愛がある


やつらの時は

こうはいかない


「愛があればしあわせなのよーー」


なぞの鼻歌を歌う

ますますおそるべし

おっちゃん


まだまだ

おっちゃんの歌謡ショーは続くが


ホームレス村が近づいてきた

おっちゃんが


「いえにつれていってやる」


と言ったので

のこのこ

ここまでついてきたが

一歩まちがったら

こりゃあ誘拐


おっちゃんが片手をあげれば

声もだしていないのに

村の外で作業している

何人かの手があがる


「すげえな、おっちゃん」


とぼくがいえば


「そうでもないんだ」


ややこわい顔をして


「いまあ、まだいいんだが

 けんか売ってくるやからが

 いるんだ」


それってもしかして

なんとか狩りでは

思わずそう思ったけど

口にはださなかった


橋脚にちかづいていった


なし

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