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活動報告小話集。  作者: ゆずはらしの
バトンその他による小話
4/6

新境地RPGバトン☆(永き夜と精霊の騎士キャラ)

 なんだかめまいがすると思ったら、風邪でした。


 嫌ですね、夏の風邪。ただでさえ暑いのに。と言うか、なんでこう、風邪ばっかり引くんだ私。気をつけててるのに。


 そういう訳で、ネットをフラフラしていたら、面白いのを見つけました。


 新境地RPGバトン☆


 なんか笑った。


 なので、うちのキャラクターでやってみました。



新境地RPGバトン☆


 以下の項目にお好きなキャラ名等を当てはめ、文中に出てくる[ ]に置き換えて下さい。


【登場人物】

[1]…ユーラ(永き夜)

[2]…ガイリス(永き夜)

[3]…氷玉(永き夜)

[4]…ラルフ(精霊の騎士)

[5]…クリス(精霊の騎士)

[6]…グレイ(精霊の騎士)

[7]…紫忌(永き夜)

【道具】

[A]…毛糸のショール

[B]…薬草

[C]…ドレス

[D]…畑仕事道具一式

【場所】

[あ]…田舎町の一軒家

[い]…大衆食堂

[う]…辺境の搭

【その他:体の一部】

例:つむじetc

[※]…右足の親指



●[田舎町の一軒家]に住む[ユーラ]はある日突然伝説の勇者の末裔であると言われ、[大衆食堂]を根城にする魔王[ガイリス]を倒し、囚われの[氷玉]を救出するよう頼まれる。



ユーラ「どうして魔王が大衆食堂にいるの」

ガイリス「俺!? 俺が魔王!!?」

氷玉「ほう。私は囚われの身なのか。それは興味深い」

ガイリス「いや絶対ミスキャストですから伯爵さま! 大体、どうやったら俺が伯爵さまをつかまえたりできるんですかーッッ! ムリ! 絶対ムリ!!!(涙目)」



●道中、剣士[ラルフ]と魔法使い[クリス]と踊り子の[グレイ]が仲間に加わった。


グレイ「俺が踊り子〜〜〜ッ!!!?」

ラルフ「俺の役割は、まあ妥当だけど。グレイが肌、露出して踊るのか…」

グレイ「まだ小僧が、ヘソ出しスケスケ衣装を着た方がマシだろおお〜ッ!!!」

クリス「えっ(汗)」

ラルフ「何て事を言うんだ、グレイ。クリスにこんな破廉恥な格好をさせられるわけがないだろう。君ならいつも、変身するたびに裸になっているし、問題ないだろう?」


 いや、問題あると思う。


グレイ「変身で仕方なく裸になるのと、常時踊り子服を着て歩くのとでは、問題の質がぜんっぜん違うでしょうがッッ! 俺は心身共にフツーの男の範疇に入る、成人男性なんですよッ」

クリス「精霊憑きって、フツーの男の範疇はんちゅうに入るんですか?」

グレイ「その辺スルーで」


 そこでラルフが真顔になった。


ラルフ「グレイ」

グレイ「何スか」

ラルフ「俺は、クリスの肌を人目にさらしたくはない。だから君に、犠牲になってもらいたい」


 言い切った。


グレイ「真面目に言ってるけど、発言さりげなく鬼畜ですよ、ラルフさま」

クリス「あの…笑ったりしませんので」

グレイ「だったらお前が着てみろや、あァ?」


 グレイは完全に、やさぐれている。


ラルフ「(さわやかに)大丈夫だよ、クリス。グレイはきっと、素晴らしく着こなしてくれるさ。それこそ、生まれた時から着ていたかのように」

グレイ「……俺をどん底に落として、何か楽しい事でもあるんですか、あんた〜っ!(泣きながら走り去る)」

クリス「あ〜…(気の毒だとは思っているが、自分が着たら性別がばれるので、何も言えない)」

ユーラ「ええ〜と…あの。勇者のユーラです。よろしくお願いします…?(今まで声をかけられなかった)」



●[ガイリス]を倒すには伝説の武器[毛糸のショール]が必要で、そのためにはまず[薬草]を手に入れて[辺境の搭]への道を開かねばならない。



ラルフ「大衆食堂に行く為には、まず辺境へ」

ユーラ「何か間違ってるわね、いろいろ…」

グレイ「ちくしょ〜。踊ってやる」



 それなりに筋肉質な体にスケスケ衣装。しかもヘソ出し。ヤケになったらしいグレイがひらひらと踊る。

 全員無言。



●手に入れた[薬草]を掲げ[クリス]が祈りを捧げ[グレイ]が舞を舞うと、[辺境の搭]への道は開かれた。



グレイ「オラオラオラッ! 俺の美しい踊りを堪能しやがれッ!!」

クリス「ノリノリですね」

グレイ「ノリでも何でも良くしとかないと、やってらんね〜んだよ!!!」

ユーラ「……(痛々しさに、そっと涙をぬぐう)」

ラルフ「あ〜、ほら。ワープゲート開いたぞ。グレイのおかげだな。これからも頼むよ!(爽やかに笑いながら)」

グレイ「鬼畜だ…鬼畜がここにいる…」



●[辺境の搭]で[毛糸のショール]を手に入れた勇者一行は[大衆食堂]へ向かうが、とある町で[グレイ]が運命の相手[紫忌]と出会い、戦列を離れる事に。

 [ユーラ]は[紫忌]に母親の形見の[ドレス]を贈り、[ラルフ]と[クリス]は友情の証に[畑仕事道具一式]を渡した。



グレイ「(ざーっと青ざめながら)俺の運命の相手が、このガタイの良い兄ちゃん……」

紫忌「よろしくな。俺の出番はこれだけなのかい、お嬢ちゃん」

ユーラ「そうみたい。はい、ドレス。男の人でも着られるように、サイズ直しといたわ」

紫忌「いや、俺は着ないし。お〜い奥さん。フツーの家庭に入るんだし、ヘソ出しやめてこっち着てみろや」

グレイ「限定!? 俺限定なのドレス着るの!?」

クリス「あの、グレイ。畑仕事道具一式です」

ラルフ「新しい生活に役立ててくれ。もう一人の体じゃないんだし(爽やかに)!」

クリス「ちょっ、ラルフさま」

グレイ「…………。お、」

全員「「「「お?」」」」

グレイ「俺の踊りを見ろやあぁぁ〜〜ッ!!!!!」


ビリビリビリビリ!


 服が弾け飛び、馬に変身したグレイは泣きながら駆け去った。


ユーラ「見ろって…今の、走って逃げただけじゃ」



●魔王[ガイリス]の待つ[大衆食堂]へ到着した一行は、囚われていた[氷玉]を救い出し、魔王[ガイリス]の弱点が[右足の親指]であることを聞く。



ラルフ「大衆食堂だ」

ユーラ「大衆食堂ね」

クリス「異様に繁盛していませんか? 本当にここに魔王が……『昼のエビフライ定食六百円』」

ラルフ「安いな。エビフライにサラダとフルーツ、吸い物の碗とライスつき」

ユーラ「『女性に人気のランチプレート、チョコレートムースつき八百円』。蒸し若鶏のハーブソースあえ、ハトムギ入り温野菜サラダ、ポタージュスープ」

クリス「『トーフの温野菜サラダセット六百円』。フォカッチャとスープつき。……入ってみましょうか」


 中では魔王ガイリスが、料理をしていた。


ガイリス「いらっしゃい! …ああ、ご主人さま!」

ユーラ「今は勇者」

ガイリス「あ、そうでした。勇者さま!」


 魔王に様付けされて呼ばれる勇者。


ユーラ「氷玉はどこにいるの?」

ガイリス「地下室です!」


 即答。


クリス「さらって閉じ込めているのですか」

ガイリス「いえ、伯爵さまは基本、日光に当たれないんで。自発的に棺桶に入ってます」


 自発的に地下室に行き、棺桶に入る、さらわれた(はずの)人質。


ラルフ「それで君は何をしているんだ」

ガイリス「や、ちょっと暇だったんで、食堂の手伝いを。そしたらなぜか、大繁盛しちゃいまして。あ、勇者さま。ランチプレート、オススメですよ!」

ユーラ「わかるわ…ガイリスの料理は美味しいのよ」

クリス「そう言えば昼時ですね」

ラルフ「いやしかし。人質を救出しないと」

ガイリス「あ、それ、夜まで待って下さい。伯爵さま、夜じゃないと起きて来られないんで。大丈夫、日が沈んだら、地下室の棺桶から出て来ます!」


 それは本当に人質なのか。そっちの方が魔王っぽい気が。


ガイリス「すいません! オムライス五人前とエビフライ定食三人前、トーフサラダセット三人前にランチプレート四人前、作らないといけないんです! お話はまた、後で!!」


 どっと客が入ってきて、食堂は満員になった。見かねたユーラとクリスが手伝い、ラルフもお運びをやらされ、昼時は過ぎた。



 夜。



氷玉「姫。離れていた時間のいかに長かった事か。そなたの来るを待ちわびていた」

ユーラ「寝てただけでしょう、単に。ガイリス、大変だったんだから。あなたの配下に命じて、手伝わせるぐらいしたら良かったのに」

ガイリス「そそそんな! 畏れ多い! 俺、頑丈だから大丈夫です、一人でも働けます! 勇者さまが来るまで、ずっとそうしてましたし!」

クリス「ラルフさま…魔王が健気に見えます」

ラルフ「俺もだ」



●[ユーラ]は[ガイリス]の[右足の親指]に[毛糸のショール]を突き刺した![ガイリス]は滅び去り、世界に平和が戻ったのだ!



クリス「右足の親指って、ピンポイントですね」

ラルフ「小指だと、ぶつけた時にかなり痛い」

ユーラ「それよりどうやったら、ショールで突き刺せるの」

氷玉「簡単な事だ、姫。貸してみよ」


 ぴきーん。


 ショールは凍りついた。


氷玉「先は尖らせておいた。では見本を示そうか」

ガイリス「いやそれ、マジに痛いです、ってか、本気出さないで死にますから伯爵さまヤメテ〜〜〜!!!」



●囚われの[氷玉]は実は隣国の姫で、[ユーラ]についてゆきたいと言います。[ユーラ]は何と答えますか?



ユーラ「何を言えば」

氷玉「姫」

ユーラ「いえこの場合、あなたが姫だし」

クリス「地下室の棺桶に潜み、夜になったら現れる、魔法も使えてあっさり魔王を退治してしまった、さらわれた(はずの)隣国の姫…」

ラルフ「違和感ありまくりだな」

氷玉「何も言わずとも良い。姫。そなたのいる所が、私の居場所。私のあるべき場所だ」

ユーラ「え」


 ばさああっ!


ガイリス「わあっ、ご主人さま〜!?」


 隣国の姫は、勇者をさらって消えた。


クリス「ハッピーエンド…?」

ガイリス「置いてかないで下さい、伯爵さま! ご主人さまも〜!!!(泣)」


 泣きながら、走って追いかけてゆく魔王ガイリス。


ラルフ「まあ、ハッピーエンドなのじゃないかな(さりげなく、クリスの肩を抱いている)」


 このままでは二人きりだ。危険が危ない。気づけ、クリス。


 終わり。



●[ラルフ]の口調で回す人を指名して下さい。


ラルフ「俺ですか? ブログリバトン、という所にあるバトンだそうです。よろしければみなさん、楽しんで下さい」


2010年08月11日活動報告「更に逃避。~新境地RPGバトン☆による小話。」より

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