表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

2 鳩尾に入りました

「ね、ねこみみ…?というかおじょうさま?なにこれいみわかんない…」


「ああ、お嬢様…!起きたばかりで混乱しておいでなのですね。高熱が出て()()()()()()()()()5日も目が覚めなかったのですよ!早く旦那様と奥様をお呼びしましょうね!」


猫耳メイドさんはそう言うとバタバタと急いで出て行った。奥様と旦那様ということは私の両親を呼びに行ったのだろう。

というか、起きたばっかりの幼女に畳みかけて喋りすぎでは…?精神年齢16歳の私じゃなかったら、今頃頭パンクするんじゃないですかね…


……それにしても、回復魔法と猫耳メイドさんが存在しているいうことは


「やっぱり、いせかいてんせいしちゃったのかなぁ」


高野あやめ。16歳にして異世界の美幼女になりました。


ーーーーーーーーーー


待つことしばしば。

凄いスピードで入ってきたプラチナブロンドのイケメンに勢いそのまま抱きつかれる。


「うぐっ」


「アリスティア!目が覚めたんだね!ああ、心配したんだよ!?私の天使!」


イケメンはぐりぐりと頭を擦り付けてくる。いや、痛い痛い痛い!なんでこの人細身なのにこんな力強いの!?3歳(推定)に向けていい力じゃないよ!?

最初のタックルとグルグリ攻撃で会心の一撃2コンボ入ってますよ!?よ・う・じょ・に!!


「あらあらオーキッド。そんなに強く抱きしめてはアイリスがプチンと潰れてしまいますわよ?」


うふふと微笑みながら入ってきた美人さんは桃色の髪をしている。あ、アクアマリンみたいな瞳が綺麗ですね…。というか、こんなに優しそうな顔してるけど今この人凄いグロい表現したな…。


いや、それよりもこの人達誰だ?会話の流れ的に私の両親なんだろうけど…。

異世界転生にありがちな、体の持ち主の記憶持ってまっせ!ってパターンでもないみたいなんだよね。自分の年齢どころか名前も思い出せないところを考えるに。

まだ幼いから多少変な発言をしてもおかしくないだろうし、そういう性格になったんですよ〜ってことにも出来るだろうけど、後々無理が生じるだろうし、嘘をつくのはあんまり好きじゃないんですよね。

なら、はっきり言ってしまおう。


「……あの、どちらさまですか?」


ピシリ、と空気の固まる音がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ