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心の涙  作者: 浅井 純
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第一話 心の叫び

君は僕のために笑顔を見せてくれた。

僕は君のために笑顔を見せた。


君は僕のために一緒に苦しんでくれた。

僕は君のために一緒に苦しんだ。


君は僕のために泣いてくれた。

僕は君のために泣いた。


君は僕のために傍にいてくれた。

僕は君のために傍にいた―…?




世界はとてつもなく壮大だ。

その中で君に出会えたことは…奇跡?偶然?たまたま?

その壮大な世界の中で君に出会えたのは、とてつもなく大きな『奇跡』なんだ。

世界の人口は数えきれないほど多くの人達がいる。

その数えきれないほどの多くの人達の中にも僕たちがいる。君がいる。

奇跡はめったに起こらない。起こせないものなんだ。

どんなに願っても奇跡は来ない。どんなに呼んでも奇跡は来ない。

『偶然』ならいつでもくるんだ。

たった1秒や2秒で起こってしまう奇跡。

それが本当の『奇跡』―…。


君と僕が出会ったのも『奇跡』?

君と僕が出会ったのも『偶然』?

僕は今でもこれだけは確かに言えるんだ。君と僕が出会ったのは…

『奇跡』だと―…。

だからいつまでも一緒にいよう。

君と僕は約束した。

大人になっても…おばあちゃんになっても一緒にいよう。

君と僕は約束した。

その約束は叶うはずだった。叶えようと思った。叶うと願った。


君がいなくなるまではね、僕は一生懸命いつも笑顔でいようと思った。いつまでも明るく、いつまでも幸せにいよう…そう思っていた。

でも、君がいなくなった日には笑顔なんて言葉消えていた。幸せなんてこの世に無い。そんな真っ暗な現実。真実。

何もなかったように周りのやつらは笑う。僕も作った笑顔で笑う。僕が悲しんでいることは誰も知らない。知ってほしくない。知られたくない。こんな思いをするくらいなら、僕と君は出会わなくて良かった。『奇跡』なんていらなかった。

出会ってなかったら僕はいつまでも幸せだっただろう。本当の笑顔だっただろう。

君がいなくなってからずっとそう思い続けた。残酷、苦しみ、孤独―…いろいろな言葉が頭をいっぱいにさせた。



でも僕は後からになって気づいたんだ。

君がいなかったら、今頃僕はどうしてただろう?

君がいなかったら、本当にいつまでも幸せだった?

君がいなかったら、本当にいうまでも本当の笑顔だった?


違う。違うって今気づく。気づくのが遅すぎたかもしれない。この気持ちはもう君にも届いていたのかもしれない。でも、僕は間違っていた。

君がいなかったら、幸せじゃなかった。本当の笑顔なんてできなかった。

君がいたから、幸せだったのかもしれない。

君がいたから、本当の笑顔もできたのかもしれない。


でも別れは苦しいもの。

よくテレビとかで、「別れはつきもの」とか平気で言っているやつがいる。そんな人々はきっと、本当の別れをしらない。

ペットが他界?だから泣く?だから別れる?

彼氏と別れた?だから泣く?だから別れる?

大切な人が離れる?だから泣く?だから別れる?

違うよ。本当の別れるっていうのは―…自分は悲しいけど、相手のために離れるってこと。

そうして僕と君は別れた。

僕は君と別れるまえに、本当の別れを知らなかった。

気づかなくちゃいけなかった。気づいてやらなくちゃいけなかった。


でも、最後まで見送ろうと約束した。でも果たせなかった。

周りのやつらが邪魔で約束が守れなかった。

それが悲しくて僕は泣いた。必死に声を押し殺して泣いた。泣いて泣いて泣き疲れるほど、涙がかれるほど…苦しくて絶対に涙は止まらなかった。



今は涙は止まってるよ。

だけど、心の涙は今も泣き叫んでいる。

君に逢わない限り、この先ずっと―…。







この話を真剣に呼んでいただけたらうれしいです。私も、よく似た経験をしたことがあるので少し昔のことを書いていて思い出しましたが、最後まで私も真剣に書くので、読んでいる人も真剣に最後まで読んでいただけたらなぁ・・・とおもいます。

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