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フラれても大好きです  作者: 赤白 青
4/9

開戦


試合するピッチに出ると大きな歓声が上がった。

こんな盛り上がるのか。今までこんな

歓声受けたことないからテンション上がるな。


「アイツって変なこと目標にしてるキモいやつじゃね」


「ホントだ。よく試合出れたな。」


歓声の中には俺をバカにする声もちらほらと聞こえるが、気にしない。

っと思ったのだが、よくよく聞くとほとんど悪いことしか言われていない。

俺ってやっぱり嫌われてるのかな。


そんなことを考えてると俺の歓声以上に凄い歓声が響き渡る。

どうやら相手が入場してきたようだ。

それにしても凄い人気だな。

こっちは可愛い新入生だと言うのに酷い差だな。


ん?アイツってさっきの男じゃね?


「まさかお前が対戦相手だったとはな。くっくっくっ。」


やっぱりそうだ。さっきアサヒに絡んでたキモいやつ。

良い機会だ。二度とアサヒに近づかないように成敗するしかないな。

やる気が出てきたぞ。


「両者前へ」


試合上は前後100メートルの正方形の舞台があり、その回りを水で囲んでいる。

水に落ちることによる場外と気絶した場合敗けとなる。

よし、やったるぞ。不気味な笑みを浮かべる男を睨む。


「では第五試合、ランキング390位ユーチャック対ランキング5位ブーン・・はじめ!」


ん?5位?

聞き間違いなのかと驚いてる隙に開始の合図がなり、ブーンは一気につめよってくる。

そして、魔法でてのひらから丸いたまを出すと俺に向ける。


爆発(ブラスト)


俺に触れた瞬間手のひらの丸いたまは大爆発を起こして爆風のまま俺は飛ばされる。

痛みはあまりない為威嚇のつもりの一発だったようだ。


「挨拶がわりの一発だ。お前はこれから俺の爆発魔法ショーのモルモットだからな。簡単に死ぬなよ。」


マジかよ。対峙してみて分かるさっきと違ってこのブーンってやつ強い。

ってか5位ってやばくね?

新入生が戦うレベルかよ。これってランキング戦だけど、俺本気出さなきゃダメなのかな。


「武装!」


俺はボロボロになった服を新しい学生服へと変換し、鉄の剣を構える。

俺が使えるのは武装魔法という、武器を異空間に保管出来、それを自由に取り出し、着脱することが可能な魔法だ。

さらに仕舞っている武器を、多少は自由に操作することが可能となる。


「それがお前の魔法か。だんだんとズタズタになっていくのが面白いのにつまらんな。」


つまらんって言われてもこっちとしては困るよね。


「そうか、魔法を使う隙を与えず、少しずつお前をズタズタにすればいいのか。それなら長く楽しめる。」


なんかむちゃくちゃなこと言ってるな。

そう言うとブーンは火の玉を何個も手から放出していく。

なんか嫌な予感がする。

あっという間に舞台を取り囲むように火の玉が配置されるとさっそく一発が俺に向かって放たれる。

けどこの速度なら問題ない。

俺は華麗に横っ飛びでよける。


爆発(ブラスト)


避けた火の玉が爆発してその衝撃波で吹っ飛ばされる。

飛ばされたその先には再び火の玉が。

ここで爆発されたらヤバい。

仕方ない。斬るか。

俺が鉄の剣で斬ると、再び火の玉が爆発する。


「ぐぁー」


衝撃波で地面をゴロゴロと転がる。

なんとか体勢を立て直すと、先程の爆発で鉄の剣がポッキリ折れている。

マジかよ。普通剣って折れる?

くそー。避けてもダメ。切ってもダメ。一体どうすればいいんだ?

まだ今の力に慣れてないのが痛いな。

しかもブーンはまだ余力をかなり残している。

力の差は歴然だな。

その後も避けきることが出来ずにことごとく爆発を受け続けてしまう。


「はぁはぁはぁ、マジでヤバい」


服はボロボロとなり、片膝をつく。

服は魔法を使えばすぐに別の服に出来るのだが、どうせ爆発くらって破れるならコスト削減でいいかと思い、ボロボロのまま戦うことにした。

剣も勿体ないので、避けるのに集中するため出していない。

俺の魔法は基本的には自分で武具を揃えないといけないのでお金がかかる。

そのため、正直魔力はいいのだが、あんまり破損の可能性があるときには使いたくないのだ。

とは言うものの、どうしようか。

ブーンはおそらく俺をゆっくり気絶させる作戦のようだ。

なんでそう思うかというと、落とす気があるならとっくに負けてる。


「そろそろ終わらせるか。そしたら今度こそあの女を・・へぇへぇぇ。」


「あの女ってアサヒのことか?」


「さっきの女そんな名前なのか?まぁ楽しませてもらうわ。」


「アサヒには手を出すな。」


「止めれるもんなら止めてみな」


笑いながら俺を見て余裕を見せびらかす。

この野郎、こうなったら俺だってやってやるよ。

魔力を集中して異空間から剣を10本取り出し、自分の回りを浮遊させる。


「いけ、剣たち。」


回りを浮遊させていた剣たちはブーンの作った球体に向かっていき、全てを破壊する。


「そんな使い方も出来るのか。けどもうお前は飽きたわ。特大爆発(スーパーブラスト)


爆発の煙で見えない間にブーンは今までで一番大きい球体を生成し、それを爆発させた。


「剣よ、集え。」


急いで散った剣たちを集めて俺の前の防御壁とするもあまりの威力に防ぎきれず爆発でぶっとばされる。


ドッボーン


次に着地したのは水の中であった。


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