表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/30

第8話理由

「なんなんだ、お前ら」


「その前にその刃物をポケットの中

にしまってもらえませんかね」


「ち!おい!お前ら行くぞ」


男子生徒は舌打ちをしながらカッターを制服のポケットにしまいいじめていた男子生徒3人は早足で階段を降りていった。


「あの……助けていただき、ありがとうございます」


いじめられていた男子生徒はカッターを向けられたことに相当驚いたのか、その場に座り込み、そういった。


「怪我をしていませんか?」


男子生徒は心配そうな顔をしながら樹達にそういった。


「あたくし達は全然大丈夫ですよ」


千鶴は男子生徒に笑顔でそう言った。


「もしよければあたくし達とお昼ごはん、ご一緒しませんか?」


「そうだな、君に聞きたいこともあるし、今日はいい天気だから、屋上でご飯を食べないか?」


「はい、喜んで」



そして、樹達は屋上へと向かった。


千鶴が屋上のドアを開けると暖かく気持ちの良い風が吹いた。


そして、樹達は地べたに腰を下ろし一息ついた。


「あ!すいません、僕の自己紹介をするの忘れていましたね」


「僕は1年の松井陸斗といいます、改めて助けていただいてありがとうございました」


「それはもういいって、そんなことより早くお昼ごはんを食べよう」


樹がそう言うとみんなはご飯を食べ始めた。


「そういえば!松井くんてどうしてあいつらにいじめられてるんだ?」


樹は思い出したようにそういった。


「えっと……それは……」


樹がそう言うと松井は少し戸惑った様子で千鶴達から目をそらした。


「まぁ、無理して話してもらおうっていう気はないから話したくなった時に話してくれ」



「あたくし達にどこまでのことができるか分かりませんけど、お話ならいつでも聞けますから」


千鶴は優しい笑顔でそう言った。


千鶴がそう言うと松井はしばらく黙り込んだ。


しばらくすると松井は考えがまとまったのか右手を強く握って千鶴達にこういった。


「分かりました。お話しします」


「僕とあの3人は中学ん時から一緒だったんですけど」


「中学の時から僕はあの3人にカツアゲされていました」


「ちょっと待ってくれなんでそこまでやられて、先生方に何も言わなかったんだ」


「先生達にこのことを報告したら、あの3人に何をされるかわかんなかったので怖くて報告できなかったんです」


「とはいえ、先生方に一応報告だけはした方がいいんじゃないか?」


「はい、そうですね」


松井は少し不安そうな表情で頷いた。


「よし5時間目が終わったら俺たちと一緒に職員室へ行こう」


「千鶴も一緒に来てくれるか?」


「もちろんです」


そして5時間目の授業が終わり樹達は職員室へと向かった。

〖少しでも面白いと思っていただけたら下にある星谷ブックマークを押していただけると大変嬉しいです〗



〖最後まで読んでいただき、ありがとうございました〗

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ