初の所属アイドルです!? 2
ついに来ました!週末!所属希望の方と会う予定だったのですが、来たのは2人。
「お願いです何でもします助けて下さい!!!!!」
「助けて下さーい。」
…ええ、いきなり印象強烈すぎませんか…
「本日はお越し頂き有り難う御座います。私、当事務所の寿と申します。」
「社長の斎藤です。」
「あ、藤沢です。」
「加賀美でーす!」
おお!さすが寿さん、大人です!てか霄くんもちゃっかり自己紹介してるし…。
「あ、すみません!高瀬翔です!」
「佐々木俊輔です。」
「ところで、助けて欲しいと言うのは?」
「あ、はい。実はオレ、劇団で舞台俳優やってるんですけど、半年くらい前から、ストーカー?みたいのに悩まされてて…。」
「ストーカー、ですか?」
「はい。初めは舞台終わりに手紙が届くとか、プレゼントがあるとか、他のファンの人と変わらない感じだったんですけど、だんだんエスカレートしてって、オレが欲しいって言った次の日にそれがプレゼントされてたり、なんか最近家も特定されちゃって、逃げ回ってるんですけど、あんま効果なくて…。」
「…。そうですか…。ところで、そちらの方は?」
「あ、オレのマネージャー?みたいのです。」
「マネージャーさん。」
「なんかおっさ、団長に付いてけって言われたんで。」
「あ、俊輔は団長の甥っ子なんです。」
「はあ。そうでしたか。」
「それで団長に相談して、俺んとこに話が来たっつーわけか。」
「はい、あの涼也さんの演技、ずっと見てたので、信じらんないんですけど、この事務所に来たいって思ってます!」
「お前さ、言っとくけど、この事務所来たら俳優にはなれねーよ、分かってんのか?」
「は、はい!そこは分かってるつもりです。上手くやれるか分かんないですけど、アイドルも頑張ります!!」
「今日はありがとうございました!!」
「どうもでした。」
「こちらこそ、本日はお越し頂き誠に有り難う御座いました。ではまた後日、連絡させて頂きます。」
「はい!失礼します!!」
高瀬くんとマネージャーさんは帰っていった。なんか強烈だと思ったら普通にいい子だった。というか、今日ほとんど寿さんに任せちゃった…。
「社長、どうでしたか?印象自体は悪くないと感じましたが」
「んー、そうだな。でもストーカー問題うちに持って来られても、どーすんだよって感じで
「ねー、おれそれ解決できるかも。」
「え、霄くんが?」
「うん。ちょーっと心当たりあるんだよねー。」
続くよ!
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