表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殲滅指令  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/34

第26話

「……なるほど、事情は分かった」

「少数の重武装部隊がここを保障占領します。メキシコ政府にも通告済みです。ただし、期間は1週間。テック・カバナー総合軍事会社から人員を派遣する手はずです」

マキシムは地上へと出てきた中家へ事情を話した。

「それについては理解した。彼らはどうする」

中家は、縛られることなくプール横で座り込んでいるテレモトらをちらっと見て、すぐにマキシムへと支線を戻す。

座っているのは、周りにテック・カバナー総合軍事会社の兵士が銃をもって守っているためだ。

「彼らを守らせます。帰還する人数は少なく、ここから連絡が出ないようにすれば、我々がこうして生き残ったということは気づかないでしょう」

「ジャミング装置は」

「展開済みです」

仮設指揮所の中に、大型の車を持ってきて、そのエンジンを常時回転させている。

それを使って発電をし、周囲数キロ平方メートルは電波の授受ができないようにしていた。

超高域用ジャミング装置のため、いかなる電波も通すことはないシールドとなっていた。

「これも、外部からの信号で解除できるのか」

「経由する必要がありますが、可能です」

「よし、では進むしかないな」

メンバーは厳選する必要があるだろう。

「東部、北島、南旗は残れ。あと、大多数の兵は残していくしかないだろうな。それでいて、北島、お前がここの指揮を取れ」

「了解」

敬礼をする。

「上空からの監視もあるだろう、どうにかしてブロックしないとな」

「ジャミングと同時に、周辺に実視環境をごまかすためのものを散布しています。おおよそ上空15mに色素を散布しているので、風で漂いつつ、3日ほどはごまかすことができるでしょう」

ただ、太陽は今も明るく輝いている。

どのあたりがそうなっているのかは、よくわからなかった。

「マキシム、君も来てくれ。直接話を聞いた君なら、その情報が詳しくわかるだろう」

「了解しました。こちらの兵も数名連れていきたいのですが、いいでしょうか」

「構わん、だが、2名までだ。足が速いほうがいい。ジャングルを駆け抜けて空港まで戻るからな」

中家がいうと、さっそく2人を選任し、バックパック1つだけ背負い、本隊と別れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ