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rose trick  作者: 緒方 零
1/3

1,薔薇使い


 ‐あんず、あなたは植物に愛されてるのよ。特に、杏は薔薇を使うことが出来る。


 ‐ばら?おはなの?


 ‐そう。いつか使える時が来るわ。それまでこのネックレスを持っておくの。そのうちにいろいろ増えていくわ。


 ‐うん、ありがとう、お母さん。



「・・・聞いてる? ねぇ、杏!」


「あ、え? なんの話してたっけ?」


「もう!最近、ぼーとしすぎじゃない?」


「ごめん」


 最近、よく、ぼーとすることが増えた。

 しかもその時に考えることは一つ。昔のお母さんとの会話。

 薔薇がなんとかって言ってたっけ?

 未だに手放せずに首から下げている薔薇のネックレス。

 形見だから、かな?



「夏美、このあと暇?」


「どうしたの?急に」


「一緒に夕食食べに行こう?」


「・・・いいよ、行く場所は杏が考えておいてよ」


「ありがと」



 私たちが今いるのは放課後の静かになった、カフェテリア。

 紅茶とホワイトチョコのバームクーヘンを食べながら話してた。

 うちの学校は私立高校なため、設備だけはいい。だからケーキや紅茶など安く買えて飲めるのだ。



「パスタでも食べに行く?」


「あぁ、あそこの杏のお気に入りの店?」


「うん。あそこが一番いい」


「そうね」



 こうして私たちはパスタの店へ。

 この時、後ろに私たちの後をつけてる人たちがいるのに気づかなかった。


「あいつが噂の薔薇使いか?」

「いや、正確には薔薇使いの娘だ」

「弱そうな奴だな。まずは様子見だが」


波乱の予感。

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