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be quiet  作者: 真咲 タキ
日常編
5/11

日曜日

 あの事件から数日が経ち、私達は劇の本番を明日に控えていた。

 みんなの演技は前よりさらに上達してもう台詞はすっかり覚えてしまった。


 今日は日曜日で学校は休みだ。

 明日の成功をめざし、最後の追い込みをかけるかと思われたが、土曜日の練習の後に番長が発した言葉で予定が変わった。


 ………



「みんなお疲れ今日までよく頑張ってくれた」

 番長が土曜日に締めくくるように言った。


「なにを言っているのかしら、それは当たり前のことですわ、みんなそうでしょう?」


 レベッカが言った。


 周りのみんなはコクリと頷いている。

 ヨシダくんはコクリコクリと2回頷いた。


「明日もみんなで集まって練習しようぜ」

 カズが元気な声で言った。


 今日は学校が休みにもかかわらず、みんなで集まっているのだ。

 場所は番長の家だった。


「いや、明日は練習はしない」


 番長がなにか企むような顔をして言った。

 どういうことだろう。


「フジワラさん、なんで明日は練習しないの?」

 私は尋ねた。

 だってそうじゃないか、本番は月曜日だ。

 私は全部の班の中でトップになることを狙っている。

 ヨシダくんがこちらを見てしきりに頷いた。


「実は今日も休みにしようと思ったくらいだ。本番がうまくいくかはその日の1日や2日前の練習に影響されないよ。これまでどんな練習をしてどんだけ演技を自分のものにしたかのみが影響する。私達は十分に演技を自分のものにできているよ」


 じゃあ明日は何をするのだろう。

 私はみんなで集まることしか考えられなかった。


「別に明日、集まらないわけじゃない」

 番長が私のこころを見透かしたように言った。


「明日はみんなでパーティーをしようと思っているんだ。私のうちでだ。みんなどうかな?」


 勿論みんなは賛成した。

 みんなも私と同じで集まりたかったのだろう。


「うん、それじゃあいつも通り学校の登校時間にわたしの家に来てくれ。準備は私が全て引き受ける」


 番長は男らしく言った。、、、番長は女だ。


 ………


 日曜日がやってきた。

 私はジリジリとうるさい目覚まし時計を止めてカーテンを開けた。


 お日様が私の顔を明るく照らす。

 まぶしい。

 今日はオシャレをしていこうととっておきのワンピースを着た。

 うしろに可愛いリボンがついたやつだ。


 食卓につくと母がこんがり焼けたトーストを二つに切って私の前に置いた。


 トーストをおくとすぐに父がフライパンで焼いた野菜と目玉焼きをそれぞれのトーストに乗っけた。

 いつも私の父と母は仲がいい。


 …………


 トーストを食べ終え、歯を磨くと私は母と父に行ってきますを言って家を出た。


 大通りを通ってしばらくすると、木造二階建ての家が見えてきた。

 番長の家だ。


 みんなはもう来ているようで玄関には色とりどりの靴がお行儀良くならんでいた。

 全部で7足あった。


「こんにちは、お邪魔します」


 私は大きな声で言うと、靴を脱ぎ綺麗に並べるとみんなのいる一階のリビングに向かった。

 こんにちはは魔法の言葉だ。

 朝でも昼でも夜でも使える。

 それに堅苦しくなくていいじゃないか。


 私はリビングの扉を開けた。

 キイッ

 鈍い音がした。


「やあ、みんな揃ったね、それじゃあパーティーを始めようか」


 番長の言葉を合図に歓声が沸き起こった。

 ヨシダくんはパチパチと手を叩いている。


 まずみんなでカラオケをやった。

 番長はみんなで楽しめるようにと事前に用意してくれたらしい。

 カラオケは番長が1番うまかった。


 次にやったのは映画鑑賞だ。

 なんと番長はこれまでの練習風景を録画したテープを編集し、1本の映画を作っていた。

 画面から私の声が聞こえる。

 なんか不思議な気分だ。


 映画を見ていると番長がキャラメルポップコーンを持ってきた。

 なんと番長の手作りらしい。

 あのコクのある甘味と苦味、そしてなんとも言えない香ばしい香りが私を誘惑する。

 私は甘美なる誘惑に耐えきれず、みんなと競うようにポップコーンを口に運んだ。

 朝食をしっかりと食べたのに、こんなもの食べたら太ってしまうではないか。



第1章にあたる部分を読む途中、本作品を読むのをやめてしまわれる方がPV数を見る限りではいるようです。


第2章からの主人公たちの仲の良さが不自然にならないための前置きが第1章だというのに、、、


ということで、2018年3月5日に急遽章を作ることにしました。

不思議な章分けに疑問を持った方はいませんか?


1章で話を読むのを辞めないで欲しい。

だから章分けを行なったのです。

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