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be quiet  作者: 真咲 タキ
日常編
2/11

彼女達と私

他にも一風変わった作品を投稿しています。ぜひご一読ください。

 クラスには2人の外国人がいる。

 アナスタシアとレベッカだ。

 番長はお人好しで、クラスに馴染めなかった2人を自分の友達にした。

 友達になったのではなく強引に友達にしたのだ。

 さすがは番長だ。


 そして別の意味でクラスから浮いてしまったカップルがいる。

 カズとエリカだ。

 こちらの2人は本当にラブラブなカップルで隙を見てはイチャイチャし始める。

 もちろん彼らもアナスタシアとレベッカ同様、クラスに馴染めず番長のお世話になっている。

 そして今回、ついにボッチのヨシダくんまで番長のお世話になることになった。

 番長の浮いてる子レーダーは今日も元気に働いている。


「それではみなさん役割を決定していきましょうか。台本は狙い通りシンダノハダレダです」


「今回このグループは8人なので、7つの役割の他にナレーターを追加します。いいですよね」


 番長が次々と話を進めていく。

 周りを見ても番長の話に反対する人はいないようだ。

 私は番長に任せることにしよう。

 彼女ならきっといい役振りが出来るだろう。


 役は番長が加えたナレーターをくわえ、全部で8個。


 1.犯人役の町娘

 2.王子

 3.魔法使いのお婆さん

 4.いじわるな叔母

 5.いじめっ子の姉1

 6.いじめっ子の姉2

 7.ネズミ

 8.ナレーター


 どれも面白い役のはずだ。、、ナレーター以外は。


「王子は結局殺されちゃうんだろ。王子役はやだな。俺ネズミ役やりたい。」

「じゃあネズミに魔法をかけるお婆さん役は私がやりたい。カズくんと1番長く一緒にいられる役はこれだもの」

「エリカ、、、。」「カズくん!」



 カズとエリカは見つめあったままフリーズしてしまった。

 この2人こんなんで本当に芝居などできるのだろうか。

 この先が思いやられる。


「うんそれじゃあ、2人はそれでよろしくね」


 番長はあっさりと2人の配役を認めてしまった。

 やばいっ番長に任せていたらナレーターになっちゃうかも。


「じゃあ、わっ」

「「私達がいじわるな姉1、2をやるわ!!」」


 私がいじわるな姉1または2をやると言おうとするとアナスタシアとレベッカの発言と被ってしまった。

 しかも1対2だ。

 当然声負けして私の声は2人の声にかき消された。

 途中チラリとヨシダくんがこちらを見た気がするが、ヨシダくんが気づいても意味がない。


 ヨシダくんはカウントしない。ヨシダだし。


「うむ、アナスタシア、レベッカ頼んだよ。2人でしっかり演じ切ってくれ」


 となると実質的に残る役はアレだけだ。


「ナナは班決めの時に話したようにいじわるな叔母をやってね。ヨシダくんは王子役だ。よかったな大役だぞ。私は宣言通り犯人の町娘をやろう」


 これで完全に私はナレーターに決まってしまった。

 番長グループの流れに飲まれた。

 しかし最後まで番長に言わせるわけにはいかないだろう。

 私は覚悟を決めた。


「それじゃあナレーターは私がやるよ」

 私は自分の顔が引きつっていないか心配になった。



「すまない、やってくれるかカナちゃん。ナレーターも重要な役回りだ。しっかり頼むよ」


 番長に気を遣わせてしまった。

 なんか申し訳ないな。

 でもやっぱりさすがだ、番長だ。

 番長〜。







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