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2 神様、からの転生

眩しいな。そう思い目を開けるとそこは白い空間だった。

ざっと数えると80人くらいが同じ空間にいた。


「え、なんで俺は死んだはずじゃ」


もしかして死んでいないのか。

いやそんなはずはない、俺は確かに死んだ。

なんでだろうか。この空間はなんだ。

そう考えていると目の前に老人が現れた。


「皆のものよ。お主らは火山噴火によって死んでしまった。そして言わなければならないことがある。実に申し訳ないあの噴火は私が間違えて起こしてしまったのだ。すまない。」


周りの人達がざわめく。


「ふざけるな!」


「元の世界に返してくれ!」


老人が話し始める。


「残念ながら死んだものを元の世界に戻すことは出来ない。名乗り忘れていたがわしはお主らの世界でいう神様というものじゃ、まぁそれよりわしは上位の神じゃがの。」


「おっと話がずれてしまった。お主らには別の世界、即ち異世界へと転生してもらう。そこは魔物やスキルがあるゲームのような世界じゃ」


そこでまた周りの人達がざわめく。


「そんな危険なところはいやよ!」


「ふざけるな、元の世界に返せ!」


話を聞かないやつがいる。勘弁して欲しいな。

そこで老人、いや神様が話し始める。


「魔物のいる世界にいきなり転生はさせんよ。予めその世界で並の力では死なないような加護をさずけておく。そして今からこの籤を引いて出た能力をさずける。並以上の能力が入っておるから安心するがよい。籤を引いたものからあそこにある(ゲート)から出るがよい。そこから異世界に転生できる。」


どこからか黒色の箱が飛び出てくる。


「この箱に手を入れて籤をとるんじゃぞ。列になって並ぶんじゃ。」


みんなが列になって並んでいく。他の人に抜かされ一番最後に俺は並んだ。

しばらく待ち、ついに俺の番が来た。箱に手を突っ込み漁る。


「これだ!」


『武器創造』『無職』


「何コレ」


武器創造は分かるけど無職はないだろ。

神様まで俺を馬鹿にするのか、ちょっと酷いわ。


「そんなことは無いぞ、というか何故2個籤を引いておる?」


心を読むとか人権侵害やん、というか籤2個引いちゃってるじゃん。


「すみません神様。いまから一つ返します。」


「いいんじゃよ、もう誰も居ない。持っていくがよい。」


ありがとう神様。本当は無職を返したかったけど悪いスキルはないって話だし恩に着るよ!

そう思いながら俺は(ゲート)を潜る。




そして白い空間から老人以外居なくなった。


「面白いのぉ〜ホッホッホ」


「まさか電柱にぶつかって出血死とは。」


どこからか女が現れる。


「そんなに言うとちょっと可哀想そうですよ、世界神様。」


「そうかのぉ〜ホッホッホ」


「ところでどうして噴火で直接死んだわけでないのに異世界に転生させたんですか?」


「それはあまりにも可哀想な死にかただったからじゃのぉ〜今は彼の幸運を祈るのみじゃ」


「そうですね。」






「もう着いたのか。」


今、彼の新たな人生が始まろうとしていた。『武器作成』と意味不明なスキル『無職』。

このスキルで冒険を過ごすと思うと鳥肌が立つ。このさきどうなるかは彼次第である。


















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