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劉備という男

さて、今日は張飛の主君である劉備と会う日です。

三国志演義では劉備自体は人徳にあふれるが、戦下手で関羽、張飛などの豪傑によって戦は勝利し、知略は徐庶や諸葛亮などの参謀によって図ってもらう、漢の高祖劉邦のような人物とされていますが、実際には盧植の下で、劉備や公孫瓚とともに学問を学び、黄巾賊の乱から荊州に入るまで、自分自身で最前線で戦い、公孫瓚、陶謙、呂布、曹操、袁紹などの下については独立し、袁紹が曹操に敗れると、劉表のもとに逃げ、ま、その後は諸葛孔明を軍師に迎えて、蜀の国の初代皇帝となるわけですが、それなりの名家の出身で父などが宦官であった曹操や、黄巾の乱が起こった頃には語の地域でそれなりの勢力を持っていた孫堅に比べ、貧しい土豪から一国の君主にまで上り詰めたこの人の生存能力には卓越した物があります。

ただ、袁紹の下にいて曹操と戦っている時代のあとの201年以降は行動が結構変わってる気がしますが。


「まあ、だからといって部下として安心してついていけるか結構微妙なのですがね」


 まあ、この時代自分優先国優先なのは仕方ないですが、なんかいきなり夫婦仲がピンチになってるのは、私が呂姫とともに家を開けて、あちこち移動しながら診察や治療を濃なってるからで……。

医師や医療兵の育成をしてもらえるように話しましょうか。


 そんなことを私は考えながら、劉備者とへ向かうのでした。


「失礼致します、夏侯月姫、参上いたしました」


 現状の劉備は汝南のぼくというわけではなく、袁紹に派遣された将軍でしかないわけですが、まあ、1年ほど前までの状況を考えれば袁紹が負けるとは思わなかったでしょう。


「うむ、よく来たね。

 君のお陰で怪我人や病人の命が救われていると聞く。

 これからもよろしく頼むよ」


 この人は顔は笑ってるけど目が笑っていないんですよね。


「はい、そこでお願いがあるのですが、今のままでは

 私一人の手に余ります、後輩の育成などもさせていただきたいですし

 私以外の医師も集めていただけないでしょうか?」


 私に言葉に彼は首を傾げました。


「後輩の育成か、君に任せる事はできるが

 診療や治療とともに教育はできるかい?」


 私は首を横に振りました。


「いや、それはちょっと厳しいです。

 どちらかだけで手がいっぱいですから」


 彼は考えながりいました。


「では、後輩の育成の境域はするし、資金などが必要ならば

 それは用意するが、診療や手当を優先してほしい。

 今の我々には手分けをすることができるほど余裕はない」


 はあ、そうなりますか。


「分かりました、では診察や治療を行いながら

 それを見せることで後輩を育成しようと思います」


 彼は頷きました。


「わかった、身分の低いものの中で医師を目指すものがいれば

 君にもとへゆくように伝えよう」


 私は頭を下げました。


「よろしくお願いいたします」


 私はそういって彼のもとから下がり、屋敷へ戻りました。


 この時代の医師は身分の低い扱いで、治療や診察も適当なものが結構いました。

なので、好んで医師になりたいという人間はあまりいないのです。

それでも一人は二人来てくれれば助かりますが。


しかし結局官渡の戦いで烏巣の急襲を受け袁紹が敗北したあと、曹操自ら兵を率いて劉備討伐の構えをみせてた曹操に対して勝ち目なし判断し、袁紹の元から離れ荊州の劉表の元へと身を寄せるために汝南を放棄することになったのです。


「はあ、こうなりますよね、結局」


 曹操のもとから離反しなければ、それなりの地位を得れたのでしょうけど、劉備も曹操の大虐殺冊が許せなかったのでしょうか。

私たちは家財道具を車に積み南へ向かうのでした。


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