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第六話 餓鬼で実践訓練

 ほぼ丸一日廃屋での火の粉のスキル上げをした俺は、い~加減無機物を攻撃するのがあきたので、『物理無効』もあるし、実戦で使い物にならないと困るので、餓鬼狩りを行うことにした。


 そのため今俺は、人の腰ほどの小さな岩陰に身を潜めている。


 ああそういえば言い忘れていたが、今の俺の火の粉としての背丈は大体20~30センチほどなので、小さい岩にも隠れられるのだ。


 で、俺は、岩陰に身を潜めながら見つけた餓鬼が射程に入ってくるまで、息を潜めて待っていた。

 

 まぁ身を潜めたり、息を潜めたりしなくてもいいのだが、そこはまぁ山とかで息を潜めて獲物を狩る狩人としての気分って奴だ。


 ちなみに火の粉の射程についてなのだが、ざっと、2,3メートルと言ったところだ。

 それ以上距離が開いてしまうと、残念ながら俺の呪力が弱いからか、火の粉自体が弱いからなのかはわからないが、空中で火の粉が霧散して消えてしまっていた。


 この辺りはスキルレベルを上げていれば解決する気もするがよう課題だ。


 そのため俺は岩陰に潜みながら、餓鬼が火の粉の射程に入ってくるのをひたすらに待ってた。


 …………来ない。


 食べ物がないからか、匂いがしないからか、身動きしないからなのかはわからないが、俺が身と息を潜めて待っていても、肝心の餓鬼が俺の傍に近寄ってこなかった。


 …………ああもうっと、若干の苛立ちを持ちつつ、業を煮やした俺は立ち上がった。

 

 いや実際に立ち上がっているわけじゃないどちらかというと、真上に飛び上がったって感じだ。


 で、俺は自分の頭上に火の粉を生み出すと、辺りをだるそうに徘徊する餓鬼に向かって今までの苛立ち紛れに投げつける。


 おおうっ思ったより威力が高くなっていたらしい俺のスキルレベル2の火の粉は、餓鬼に当たるとその体を燃え上がらせた。


 うん。全身火だるまになってるね。

 

 で、もちろん。火だるまになった餓鬼に群がるかのように周辺の餓鬼が集まりだした。


 もちろん俺はそこに向かって再度火の粉を投げ込んだ。


 燃え上がる。


 群がる。


 投げ込む。


 燃え上がる。


 合計4回ほど火の粉を投げ込んだところで俺のMPが尽きる。


 だが、まだ餓鬼は現れるために、俺は最初やったようにイノシシ先生の必殺技猪突猛進を繰り出して餓鬼どもを火の車にした。


 スキル。火の玉特攻を覚えました。


 そうして俺は、餓鬼と戯れている間に、どうやら自分の行動によってもスキルは取得できるらしいことを知ったのだった。


 で、餓鬼の集団で、実戦形式で火の玉スキルを試した結果。


 俺のレベルは、2つほど上がった。


 レベル8


 名前 なし

 種族 火の玉族(無機物)

 状態 並


 レベル 8

 HP 10/10

 MP 27/27

 攻撃力 0

 防御力  0

 素早さ 5

 呪力  8+4


 耐性

 耐火 +16

 耐水 -


 スキル  火の粉   レベル3

      浮遊    レベル3

     火の玉特攻 レベル1


 特殊スキル 物理無効


 特性スキル 燃え移り レベル2

 

 称号 集団殺し

    残虐

    無慈悲

    狡猾


 装備 なし


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