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第五十六話 この先へ

 ……俺、なんもしてないのに、二人とも気を失っちまった。


 どうすんだよこれ? 確かこの二人と会話して、この世界が人間界か地獄か聞くはずじゃなかったっけ? これじゃきけないじゃん。ここが人間界か地獄か聞けないじゃん。


 はあ。にしてもマジどうすんだよこれ? 


 俺の体に伸し掛かるように気絶した志度を地面に転がしたのち、肩に背負っていた比婆の体を志度の隣に下ろした俺は、俺を勝手に敵と決めつけて攻撃し、自滅気味に勝手に意識を手放した二人の間抜けな陰陽師を見下ろしながら、誰にともなく問いかけてみたが、俺の問いに誰かが答えてくれるはずもなかった。


 そしていくら考えても二人の陰陽師の処遇を思い付かなかった俺は、二人を放置することに決めた。


 まぁ餓鬼洞から餓鬼が這い出して来た場合、気を失っていたら対処できないと思った俺は、集石で彼らの回りに石の壁を築いてやった。


 それからここが万が一人間界だった場合。


 餓鬼洞から餓鬼たちがあふれでてもよくないと思った俺は、餓鬼洞の入口も集石を使って塞いでおいてやった。


 ま、これだけやっとけば何らかのイレギュラーな要素でもない限り餓鬼は、這い出て来れないだろ?


 間抜けな陰陽師と餓鬼洞の一応の応急処置を終えた俺は、さてこれからどうしたもんか? と、なんとはなしに空を見上げた。


 そこには、餓鬼洞を出てから初めて目にした月が、相も変わらずに、煌々と夜空を照らしている姿があった。


 ん~とりあえず行ってみるかこの先に。


 俺は餓鬼洞から下の方へと続いている神社やお寺の参道っぽい真っ暗で、先の見えない道を見て行き先を決める。


 で、ひとまずこのどこに続いているかわからない参道を降りて、町があれば出会った人間。もしくは妖怪に、ここがどこか聞いてみればいい。


 仮りに参道を降りた先に町がなく、人や妖怪もいなければまた他を探せばいい。


 で、道中出会った奴らに敵対されたらされたで、倒すか無力化すればいい。


 多分。今の俺の力なら、敵対者に出会おうが、そうそう後れは取らないはずだ。


 そうこれからの方針を決めた俺は、この世界の情報を得るために、人。もしくは妖怪を探して、先の見えない真っ暗な参道を降りることにしたのだった。

色々考えているのですが、先の展開が中々つかめませんので、十月中は休載すると思います。m(__)m。


何とか道筋を考えて、11月中には再開する予定ですので、しばらくお待ちください。m(__)m

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