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第二十五話 小休止とレベル&スキルチェック

 数多の餓鬼や餓鬼の上位種である腐餓鬼や餓鬼王たちのいる階層に、炎の渦や火炎放射で火を放ち、上層との出入り口に蓋をした俺は、奴らが蒸し焼きになるまでの時間潰しを兼ねて、しばしの休憩がてら犬や猫のようにその場に腰を下ろすと、餓鬼道に潜りここに来るまでの間にどれだけ成長したのかを確認するために、レベルとスキルチェックを行うことにした。


 名前 なし

 種族 炎獅子 火の玉族や大火の類縁(無機物)

 状態 並


 レベル 15/35

 HP 40/40

 MP 30/30

 攻撃力 0

 防御力  0

 素早さ 9

 呪力  27


 耐性

 耐火 +40

 耐水 -


 スキル 火の粉  レベル5           

 浮遊 レベル5 

      火の玉特攻 レベル2

 大火   レベル4

炎の爪    レベル3

炎の牙 レベル2

      炎の渦    レベル3

      火炎放射    レベル2


 特殊スキル 物理無効

四肢歩行

       

 特性スキル 燃え移り レベル5

       寄生   レベル4


 称号 集団殺し

    残虐

    無慈悲

    狡猾

    うかつ 

    大物殺し

    虐殺


 装備 なし



 称号に虐殺が増えてるな。これは餓鬼道の最下層と思わしきところにたむろしていた多様な餓鬼たちの群れを卑怯な作戦で問答無用で一網打尽にしたからだろう。


 にしても、思ったよりもレベルが上がってないな? ここまでの道すがら餓鬼を屠っただけならそれでも納得できるんだが、たくさんの餓鬼たちや腐餓鬼に餓鬼王たちを一網打尽にしたにしては、レベルの上りが悪すぎる。


 腐餓鬼だけならともかく、あの場には複数の餓鬼王がいた。


 ならもっとレベルが上がっていたとしても、おかしくないはずだ。


 それとも俺が炎獅子に進化したために、当初格上だった餓鬼王からの経験値が目減りしているんだろうか? もしくは炎の渦や火炎放射をぶちかまして上層の蓋をして蒸し焼きにしたにもかかわらず、あの蒸し焼き空間に閉じ込めた餓鬼たちの中に生き残りでもいるというのだろうか? まぁただの餓鬼や腐餓鬼だけならともかく、あの場には餓鬼たちの最終進化形である餓鬼王がいた。


 もしかしたら、だが、餓鬼たちの最終進化形である餓鬼王ならば、あの閉鎖された蒸し焼き空間でも生き残れるのかもしれない。


 これは確認する時には細心の注意を払ったほうがいいかもしれないな。と思いながらも、完全な蒸し焼きが完成するまでの間。俺はしばしの休息をとることにした。

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